中川商店
土曜日は寿司喰いねぇ

夕飯の食卓でお世話になっているこちらの店、日替わりのご飯物があります。中でも土曜は常連さんお待ちかね、生寿司の日です。

「電話で予約してね。すぐに売り切れちゃうから」と店を切り盛りする「中川家」の弟、秀人さん。「鉄火巻がお薦めだよ。最高のすき身（ネギトロ）をたっぷり入れるからさ」と兄、直人さん。

ノリのいい２人につられ、つまみになる刺身や総菜とともに、生寿司と鉄火巻を買い込みました。

総菜は何を食べても美味しいですよ。珍しいインゲンの塩コブ和えはあれば必ず買います。ポテトサラダとサバの味噌煮と合わせてわが家のベスト３です。

さて、初めての寿司をいただきましょう。全10貫。中トロが３貫に赤身２貫とマグロが半分を占めます。さすが、「マグロは前橋に限る」ですね。

でも、中トロの方が多いなんてうれしいじゃないですか。この日はメバチでしたが、前橋総合卸売市場に毎朝出掛け、美味しくて安く提供できるマグロを仕入れてくるそうです。うん、旨い。中トロもいいですが、赤身がすっきりしています。

白身はヒラメとタイ。これも旬のものが入ります。さらに海老、ホタテ、イカと続きます。これだけあって1000円ちょっとなんて。ちょっと古いけど、「シンジラレナーイ」。

しかし、圧巻は鉄火巻でした。細巻かと思ったら何と太巻。そして、中川家の兄貴の言う通り、上質のすき身がぎっしり入っています。マグロの骨の隙間に残った身。油を加えた人工物とは断然違います。適度に脂が乗り、小トロのよう。これは旨い。早々に売り切れになる理由、よく分かりました。