屋台のおでん屋
金曜夜のパラダイス

屋台のおでん屋である。名前はまだない。広瀬川の諏訪橋西詰に金曜の夜、出没します。

午後７時の開店と同時にカウンターに陣取ります。まずはビール。続いて好きなおでんを注文しました。

第一陣はダイコン、玉子、いか天とがんもどき、ちくわ、ちくわぶ。軽トラの中の厨房で女性の店長さんがてきぱきと注文をこなします。

熱々の出汁がたっぷり入ったおでん。ダイコンは柔らかく、箸がすっと通ります。味がよく染みてほっくほく。玉子も見た目以上にしっかりした味。関東風ですが、醤油はきつくありません。

メニューに湯豆腐を見つけました。実は一番好きなおでん種。「とうめし」で有名な日本橋の名店のとは異なり、さいの目に切った絹ごしを出汁でしばし煮込んで提供します。七味をふりかけて熱々を食べると胃袋が熱くなりました。

日本酒の欄に「だし割りプラス60円」とあります。赤羽の立ち飲みおでんの店で飲んで以来、すっかりはまりました。赤城山のぬる燗でお願いしました。

酒を少し飲んでから出汁を加えます。途中で七味も投入。刺激的な飲み物になります。かぁ、旨い。もう、一杯行くか。赤羽も１人２杯までだったっけ。

こうなると、もう少しおでんがほしい。ごぼう天とはんぺんを追加。はんぺんも必ず頼みます。

店長さんは話し上手で気持ちのいい屋台です。「出汁を足しましょうか」と気にかけてくれます。

広瀬川沿いから「石焼～き芋～」が聞こえてきました。急いで飛び出す店長さん。「おやつよ」

もう少し長居したくなりましたが、粋じゃない。それに、今宵ははしご酒しますから。おでん屋さんの隣はやはり屋台のラーメン屋さん。会計を済ますと、「行ってらっしゃい」と送り出してくれました。

続きは６日の「ラーメン大好き」にアップします。