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生そば 近留(きんとめ)
蕎麦屋さんで会席料理

2023.11.17

蕎麦焼酎を蕎麦湯割りで

蕎麦屋さんで呑む。鴨や板わさをアテにするのもいいけど、会席料理はいかが。宴会しましょう。

先付けから心躍らされます。ヘダイの味噌和え、柿の白和え、カマスのスダチ和えの3品はどれもいいお味。蕎麦の素揚げとともにビールで喉を潤します。

温かい料理が来ました。「雲子(くもこ)のおろし蒸しです」と着物がお似合いの女将さん。マダラの白子をダイコンおろしとともに蒸すそうです。雲子が口の中でとろーり溶けて濃厚な味が広がります。おろしがいい仕事しますね。さっぱりいただけます。

▲和え物3種。ヘダイと味噌がよく合います

▲「帰山」は浅間山系の伏流水の井戸水から作ります

▲蕎麦湯はとろーり。悪酔いしません

こうなると、ビールでは我慢できません。蕎麦屋さんだけに蕎麦焼酎の蕎麦湯割りをいただきます。「帰山(きざん)」という佐久市の日本酒蔵が低温でじっくり醸した焼酎。まろやかで柔らかみが感じられます。濃厚な蕎麦湯で割ると酒を飲む罪悪感が消えます。

お造りは生のバチマグロ、アオリイカ、アジ。きれいに包丁が入っていて、美味しくいただけます。

▲あしらいはダイコンのツマにミョウガ入り。もってのほか(食用菊)もすべて食べます

▲手羽元の煮込み。粒山椒が効いています

▲ブリの幽庵焼き。右は茹でた落花生

手羽元の山椒煮、ブリの幽庵焼きと手の込んだ料理が続きます。焼酎が進む、進む。

料理の最後は生シシャモとサクラエビの天ぷら。初めて食べる生シシャモは干したのとはまったく別物でした。香り高く、脂が乗って、ほっこり。カボスを絞ると、また一段と爽やかになりますね。

▲生シシャモは北海道でもなかなか手に入らないとか

冷たいカボス蕎麦で〆る

名残惜しいですが、〆にします。いつもはもり蕎麦ですが、今回は冷たいカボス蕎麦。「スダチ蕎麦を食べたい」と前に話したのを覚えていてくれ、カボスで代用してくれました。きりっと爽やか。〆たのにまた酒がほしくなっちゃいました。

▲北海道産の玄ソバを石臼挽きした蕎麦は香り豊か

1世紀以上の歴史のある老舗の4代目、小関健太郎さんは新橋の日本料理店などで修業を積みました。「この秋はマツタケが好評でした。松葉ガニのコースも用意できます」。♪カニ食べ行こう。

▲店主の小関さん。腕を振るってくれました

店舗情報

生そば 近留(きんとめ)

お問合せはこちら
027-221-9745
住所 前橋市本町1-15-10
営業時間 営業時間 11時~19時30分(夜は予約)
定休日 日曜、祝日