らーめん 戸丸屋
トリプルスープで勝負

水沢街道にあった人気のラーメン店が近所に引っ越してくれました。さっそく、ご挨拶に。

まずは「券売機左上の法則」に従い、醤油らーめんをポチッ。刻みチャーシュー丼も追加します。

入口の看板に「出汁×清湯×豚骨」とありました。出汁は野菜や魚介から取るのでしょう。清湯は沸騰させないで旨味を抽出する透明なスープ。これは鶏ガラか。豚骨は高温で炊き出します。トリプルスープ、いったいどんな味か。楽しみです。

着丼するや、いい匂いがしてきます。スープを一口。しみじみ旨い。懐かしの支那そば、上品な中華そばに豚骨ラーメンのこってり。うまく調和して、どれも感じられる欲張りな味です。

中細の縮れ麺は、あえてそうしたのかあまり自己主張しません。もちろん、スープがよく絡みます。

具のチャーシューはとろっとろ。やや脂身が強く、好き嫌いが分かれるかもしれません。メンマにキクラゲ、海苔も入っています。

相方の麺喰い2代目は辛口担々麺です。山盛りのさらしネギの下に下味の付いた粗い挽肉がごろごろ。スープには自家製のラー油がフランス料理のソースのように点々と垂らされています。

山椒が効いて、ごまの旨み、甘みがすっきりしているとか。追いニンニク、追いラー油して味変させ、最後はミニ丼にスープをかけて雑炊にしていました。

店主の戸丸晃博さんは利根商野球部の出身。プロ野球選手を夢見ながら果たせず、ラーメンのプロを目指しました。都内で５年修業、吉岡町の前店で３年営業し、前橋市に拠点を移しました。

名店「珍満」の跡地。末永い活躍を祈念します。