焼きそば屋「めぶく。」
新名物 その名は「バクダン」

敷島公園近くの住宅街で不定期に暖簾を上げる焼きそば専門店。伝説の名店「あくざわ」や「しろがね」の焼きそばをパクった、もといオマージュした焼きそばを作りますが、「オリジナルの新作ができた」と店主から連絡があり、試食してきました。

「バクダン焼きそば」というすごい名前。「前橋の新名物にしたい」と意気込んでいますが、さて…。

大皿に盛られてきました。内臓系の肉が大量に入っています。茶色の世界。中央に卵黄が乗り、ニラのみじん切りで彩りを添えています。ミニ丼も付いています。同じような内容。あまり芸がないですね。

麺は極太で断面が丸。もちもちして、これは旨い。「自家製ですか？」「いや、富士見町にある『石田製麺工場』で普通に売っている」「・・・」

肉はホルモン、シロコロ、ハツ、レバー、ガツ、ハラミか。それに豚バラも入っています。どれも大ぶりで旨い。麺との相性も最高です。味はソースではなく、辛口の焼肉のタレのよう。豪快で強烈、「バクダン」の名にふさわしいですね。

「ホルモン、旨いですね」「だろ、総社町の『こうちゃん家』の人気メニュー『バクダン盛り』だから」。「名前はそこから？　じゃあ、タレはオリジナルですね」「うん、こうちゃん家のタレに一味を加えてね」

「何だか、オリジナル感がないですね」「まあ、３社のコラボってことだよ」「協力して作り上げたのですか」「いや、ダマで、勝手に」

最初からネタバレしていたのに、ここまで読んでいただいた方には感謝申し上げます。前橋新聞「me bu ku」の編集長です。2024年１月22日、みなさまのお手元に第11号は届いたでしょうか。「『光と炎』『雪と氷』」をテーマにしました。