キッチン大和
町食堂の正統派冷やし中華

何を食べても美味しい町食堂。お昼に昔ながらの冷やし中華をいただきます。前橋市はこの日、最高気温が38度。熱がこもった厨房の中、店主の大木和明さんが汗だくになって奮戦しています。

麺を茹でている間、スイカを切り出しました。もしかしたら…。はい、その通り。分厚いスイカが乗った冷やし中華が出てきました。「このスイカ、甘いよ」と、もう１個サービスしてくれました。

スイカを別皿に移せば、正しい冷やし中華です。チャーシューではなくハム。錦糸卵とキュウリ、ナルト、ワカメ、モヤシが放射状に山のように盛り付けられ、頂上に紅ショウガと刻み海苔が掛かっています。

べジファーストでキュウリゾーンから攻めます。細めのストレート麺はラーメンでは柔らかさを感じますが、冷水で締められてちょうどいい硬さ。キュウリのシャキシャキ感がいいですね。

汁は甘さが控えめ。「甘すぎるとさっぱり食べられないからね」と大木さん。そうです。

錦糸卵は紅ショウガと一緒に、ハムは辛子を付けると、よりおいしくなります。考えてみると、いろいろな具が入って贅沢な一品ですね。

デザートにこの夏最初のスイカをいただきました。「これは甘いですね」。「そうだろ、大当たりだろ」。上機嫌の大木さんは定食を食べていた若者グループにもサービスしました。

奥さんと店を守って半世紀近く。和洋中になぜか、クッパもあり、メニューは100種類以上あります。こういう食堂が家の近くにあるのがうれしいです。