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【写真家・長瀬正太の視線Vol.8▶︎】
秋色を探しにでかけませんか?
2022.10.26
私はよく、雨上がりや曇りの日に赤城山へと出掛け、その道中で「秋」を感じるものを探します。
特に好きな被写体は楓と秋桜。
楓は、その樹木の生えている高度に合わせて緑・黄色・橙色・紅色とさまざまな変化をして楽しませてくれます。
秋桜は、太陽に向かって花々や葉を伸ばしてなんとも気持ちの良い自然の美しさを感じさせてくれます。
特に楓の場合は木の真下や垂れ下がっている枝の内側まで入り、逆光になるような状態で見てみてほしいのです。そこでは紅葉した楓の葉が光に透けて(透過光といいます)言葉では言い表すことの出来ない繊細な秋色のグラデーションを見ることが出来ます。
また、私は秋桜の花を人の頭として捉えて撮影します。
たくさんの仲間達と一緒に陽の光の恵を喜ぶ姿。なにか淡い感情をもっているように見える一輪。思いを重ねるかのように寄り添って咲く花々。
なにかそんな感情やストーリーが写真を見てくださる方にも伝われば、なんて思いながら撮影しています。
少し意識を変えるだけで見えてくる世界は変わる。
ぜひとも、秋色を探しに赤城山へでかけてみてください。
< こちらご参考までに。 >
撮影時間:10月初旬朝10時頃 絞り値:f/3.5~4(全て開放値) SS:1/60~3200” ISO感度:2~400
TAMRON180mmマクロレンズ手持ち撮影
写真家・長瀬正太(ながせ・しょうた)
1975年、大阪府生まれ。現在、前橋市を拠点に活動している。心温まる草花のマクロ写真や絵画のようにも見える風情ある風景写真を撮影。国際的な写真フェスティバルへの招待や国内での企画展示も多く、繊細な和紙印刷技術に定評がある。打上花火を独自の撮影法でとらえた「火の鳥写真」など新しい表現にも挑戦している。
■URL:https://shotanagase.myportfolio.com/
■火の鳥写真:https://shotart.myportfolio.com/
■Twitter:https://twitter.com/syouta0002
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