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【前橋旧町名の物語▶4】
大正ロマン 華やかなりし
2026.06.25
1960年代半ばまで使われ、いまもなお愛着を持って呼ばれる旧町名を後世に伝えるため、前橋市は旧町名の由来を記した案内板の設置を始めた。第一弾として、「厩橋地区」と呼ばれる中心街で11カ所を設置。新たに7カ所を追加した。案内板のある旧町名を順次紹介する。
映画館と花柳界の街
①榎町(えのきまち)=千代田町5丁目
町名の由来は明治40年くらいまであった榎の大木から。住民のシンボルだったと伝えられている。
▲萩原朔太郎が撮影した活動写真館通り
映画館の街だった。明治43年に県内初の常設館「みやこ会館」(後のオリオン座)が開館したのを皮切りに、大正時代には前橋活動写真館、大和劇場が誕生、映画や演劇、浪曲を楽しむ人でにぎわった。花柳界の街でもあり、昼夜問わず活気にあふれた。
▲榎町の案内板
▲榎町の範囲
旧士族、県庁幹部が住む
②南曲輪町(みなみくるわちょう)=大手町2丁目
前橋城の南側、二の丸のあった場所にできた武家町。利根川河畔一帯には広い桑畑があり、旧士族の住民が内職で養蚕を営んでいた。
▲昭和9年ころの南曲輪町。県庁、群馬会館を望む
現在の群馬ロイヤルホテル付近には前橋放送局があった。県庁幹部の官舎や県内の製パン界を代表するフランスパンもあった。県内で最も古い桃井小学校や前橋カトリック教会はいまも残る。
▲南曲輪町の案内板
▲南曲輪町の範囲
商工まえばし「旧町名への旅」
前橋商工会議所は2011年7月、機関誌「商工まえばし」の別冊として、「旧町名への旅」を発行した。
「おじいちゃんとボクが訪ねた町」をサブタイトルに、高校1年生の孫と70歳の祖父が旧市街地の44カ所を訪ね、旧町名の由来や特徴を分かりやすく解説している。
すでに絶版となっているが、全50㌻のコピーを受け付けている。300円(消費税込み)。
問い合わせは前橋商工会議所(☏027-234-5111)へ。


