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前橋空襲描いた「灰になった街」
プレ公演に400人
2025.03.23

米軍機の空襲で市街地の大半が焦土となり、500人以上の犠牲者を出した前橋空襲から80年。戦禍を生きた人々の姿を描いたまえばし市民ミュージカル「灰になった街」のプレ公演が23日、前橋プラザ元気21 3階ホールで開かれた。本公演は8月2、3の両日、昌賢学園まえばしホールで行われる。
本公演に向け磨きかける
本公演は全2幕で構成されるが、プレ公演は1幕のみを上演した。会場の元気213階ホールを埋め尽くす400人の観客が訪れ、熱演するキャストたちに大きな拍手を送った。
小学5年生から70代まで、オーディションで選ばれた約70人の市民が参加。昨年8月から練習を続け、観客の前で演じるのは今回が初めて。「まだまだ発展途上の段階。8月の本公演までに磨きをかけていきます」と演出の新陽一さん。

「私たちの女学校時代はすべて戦争で終わってしまった」。勤労奉仕に明け暮れる前橋高等女学校の生徒たち。でも明るさは失わず、女の子らしい夢を持ち、恋もする。
戦況の悪化を憂い、アメリカを攻撃する風船爆弾の開発に心血注ぐ理研前橋工場の科学者たち。
力を合わせ、戦禍を乗り切ろうと頑張る桑町商店街の人々。
そんな人々の思いも日常も命までも、戦争は一瞬にして奪ってしまう。灰になった街はミュージカルというカタチで戦争や空襲の悲惨さを訴えかける。


本公演は8月2、3の両日13時から昌賢学園まえばしホール大ホールで、ダブルキャストで行う。
チケットは大人2000円、高校生以下1500円。電子チケットはhttps://teket.jp/6406/47411から申し込み受付中。紙のチケットは4月下旬から同ホールで発売する。


▲プレ公演に気合を入れて臨んだメンバーたち