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前橋出身の11歳 石黒瑛土くん
超大作ミュージカルの主役を射止める
2024.04.04
トニー賞をはじめ、世界80以上の演劇賞を席巻したミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」が7月27日から、東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で上演される。オーディションで主役のビリーに選ばれたのは4人の少年。その中の一人が前橋生まれ、前橋育ちの石黒瑛土くん(11)だ。3歳からバレエを始め、全国的なバレエコンクールで第一位を獲得している。ミュージカルという新たなステージに臨む気持ちを聞いた。(取材/阿部奈穂子)
1375人の中から抜擢
日本で「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」が上演されるのは2017年、2020年に続き3度目。11歳前後の少年しか演じることができない主演のビリー・エリオット役は毎回オーディションで選ばれる。
今回は1375人の応募者の中から215人が書類審査を通過。2023年4月から8カ月にわたるレッスン形式のオーディションを経て、4人の主役が決定した。「自信もあったし、絶対に選ばれてやる、と強く思っていました」と瑛土くんは合格の瞬間を振り返る。
当時は前橋市内の小学4年生。レッスンのため、週3回の東京通いは大変だった。「体力的にも精神的にも家族で必死でしたね」と母でバレエ講師の石黒有紀さん。
いまは東京の小学校に一時的に転校し、公演に向けて猛練習の日々を送っている。
3歳から、有紀さんの元でバレエを習い始めた。兄と姉もバレエをやっていて影響を受けた。兄はいま、アントワープ王立バレエ学校に留学中。
瑛土くんの強みはパワフルでエネルギッシュな踊りだ。舞台度胸もある。「自分がこれ、と思ったことへの集中力には目を見張るものがあります」と有紀さん。
2023年、NBA全国バレエコンクール小学生3、4年の部で第一位になったことをきっかけに、数々のコンクールで優勝を飾るほどに飛躍した。
タップダンスやヒップホップも
ミュージカル「ビリー・エリオット」ではバレエだけでなく、歌やタップダンス、ヒップホップも披露する。
歌は「先生から『歌だけど歌にしちゃだめ。セリフを読むような感じで』と言われているので、あまり苦手とは思いません」
手こずっているのはタップダンスとヒップホップ。「体の動かし方がバレエとは違って独特。リズムに合わせてきれいな動きができるようになりたい」と負けん気を見せる。
舞台は7月27日から11月24日まで、約4カ月行われる。4人で交替して主役を務めるが、長丁場の公演には相当な技術と体力が求められる。
「全力で頑張るので、見に来てください」と話す。
ミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」
ホームページ | https://billy2024.com/ |
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