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飯塚花笑監督の最新作『ブルーボーイ事件』 
前橋中心に5月撮影開始

2024.04.05

飯塚花笑監督の最新作『ブルーボーイ事件』 
前橋中心に5月撮影開始

映画を通じて前橋を世界へ―。『フタリノセカイ』『世界は僕らに気づかない』で国内外から高い評価を受ける前橋生まれの映画監督、飯塚花笑さん。これまでの最大規模で臨む最新作『ブルーボーイ事件』を5月中旬、撮影開始する。60年代、日本のLGBT史を変えた実話を描いた社会派作品で、ロケ地の中心は前橋のまちなか。9年間温めてきた本作への思いを聞いた。(取材/阿部奈穂子)

60年代、差別のなかでたくましく生きた姿

――ブルーボーイ事件とは、どんな事件ですか。

1964年の東京オリンピックの前後、街では浄化運動がさかんになり、警察は売春の取り締まりを強化しました。しかし、男娼は、戸籍の関係で売春防止法は適用されなかった。そこで、検察は見せしめとして、男娼の性転換手術を行っていた産婦人科医を逮捕。この逮捕は合法か違法か、裁判が行われ、1969年に有罪判決を受けた事件です。

――ブルーボーイとは、女性になった男性のことなのですね。なぜこの事件を映画にしようと?

7、8年前、映画を撮れずにくすぶっていた時期がありました。「こんな作品を撮りたい」とプロデューサーに持ちかけても、いまの日本の映画界はよほどショッキングな題材や、著名な俳優を使わないと成り立たないと却下され続けた。そんなとき、ブルーボーイ事件を知りました。

裁判記録も読み、当時を生きていたブルーボーイたちの声に衝撃を受けた。すさまじい差別のなかで、日常に溶け込みたくましく生きている姿にも感動しました。これは絶対に映画にするぞと決め、資料を探し集めて、脚本を書き始めたのが6年前です。

――主演の俳優はどなたですか。

いまは言えませんが、話題の作品に数多く出演している人気俳優が演じることが決まっています。

まちなかの廃虚ビルを舞台に

――ロケ地の中心は前橋だとか。

前橋にある会館やまちなかに建つ廃虚ビルの元キャバレーを使わせていただきます。ほかにも前橋の古い建物や通りなどをロケハン中です。

――スタッフやキャストも前橋に宿泊するのですか。

はい。およそ1カ月間にわたり前橋市内のホテルに泊まります。飲み食いもするので、前橋には相当、お金を落とすと思います(笑)。

――地元への経済効果はありがたい。しかし、それだけ製作費もかかるということですね。

都内で撮った方が早いし、安く仕上がるのは確かです。でも、私は「群馬から世界へ」を掲げて、映画づくりをやっています。

群馬の人たちに映画に携わるチャンスを届けたい。群馬在住者限定でキャストのオーディションをしたり、スタッフも2割ぐらいは地元の人を使っています。一本の映画を群馬で撮ることで、彼らの将来が何か変わると信じています。

――公開後は聖地巡礼で前橋に訪れる人も増えますね。

世界から訪れてもらえるよう頑張ります。三段跳びでいえば、『フタリノセカイ』はホップ、『世界は僕らに気づかない』はステップ、『ブルーボーイ事件』で大ジャンプしたいです。

映画『ブルーボーイ事件』を応援しよう

協賛企業、個人サポーターを募集している。個人は1口20,000円~、企業協賛は1口100,000円~、特別協賛は1口500,000円~。
協賛特典として①エンドロールに名前を記載②ポスター、チラシのお渡し③県内の試写会へのご招待④ニュースレターの送付。
<申し込み期間>6月30日まで
<申し込み先>
個人サポーターhttps://forms.gle/Y6T5gBA1KUL5T2VcA
企業協賛 https://forms.gle/7Btnau6CXVqz63mT9

エキストラ大募集中
群馬県からエンターテイメントを発信する仲間として、映画『ブルーボーイ事件』に出演しよう。
<撮影期間>5月中旬~6月上旬 2025年公開予定
<注意事項>ボランティアエキストラとしての参加となる。謝礼はオリジナル記念品またはそれに準ずるもの。未成年は保護者同意のうえ、応募すること。
<応募先>応募フォームhttps://forms.gle/P9ht6ZZxN7jE4sJf9にアクセスして応募する。撮影日程の詳細が決まり次第、申し込みフォームのURLを送付する。