夜間、休日の診療を１カ所で
日赤病院跡地のココルンシティ

まえばし医療センターは夜間と休日の診療、休日の応急歯科診療に対応する前橋市独自の初期救急医療施設。１階が前橋市夜間休日診療所、２階が前橋市休日歯科診療所となる。

夜間休日診療所は３月31日まで稼働する夜間急病診療所（朝日町）の機能を拡充、市内の各診療所で対応している休日当番医の機能の一部を受け持つ。

休日に１カ所で診療していた小児科は医師を２人体制にして診療するほか、３カ所ある内科はこのうちの１カ所、２カ所ある外科は１カ所が夜間休日診療所に移行する。

当番医だけの担当では遠くの診療所に行かなくてはならなかったり、どこが当番なのか探さなければならないが、こうした不安や手間を解消できる。

婦人科、耳鼻科、眼科はこれまで通り、高崎市との輪番体制で対応する。

休日歯科診療所は前橋市歯科医師会館（岩神町）にあった診療所を移転する。歯科医師会事務局もこちらに移る。

サポートセンターこころは市内３カ所の福祉作業所と心身障害者デイサービスセンターを移転集約、名称も新たにする。

生活介護では新たに入浴サービスが加わり、一般の入浴や機械による入浴のいずれにも対応できる機能を備えている。

福祉作業もこれまでの箱折り、シール貼り、雑巾作りといった差表に加え、アートに取り組んだり、地域の人との交流にも取り組んでいく。

ココルンシティは医療・福祉施設や商業施設、住宅が一体となった新しいコミュニティー。前橋赤十字病院の移転に伴い、「日赤跡地生涯活躍のまち」事業として前橋市が企業や民間団体と連携して取り組んできた。介護付き老人ホーム、認定こども園、賃貸や分譲住宅ができ、フレッセイ、無印良品、マツモトキヨシといった商業施設も集積している。

内覧会には事業を推進してきた山本龍市長も出席、各施設を熱心に見学した。「子どもからお年寄りまで、障がいのある人もない人もだれもが楽しく生きがいを持って暮らせるように願ってきた。民間の人たちも同じマインドでここにきてくれた。自治体の人はここで夏祭りもしてくれる。医療、福祉の拠点もでき、いいまちになったな」と感慨深そうに話した。