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JINSが前橋中心街に本社機能
来年試行、東京と二拠点で
2023.10.23
前橋市が創業地であるメガネチェーン「JINS」を展開するジンズホールディングス(田中仁CEO)は東京本社の機能を二段階に分けて前橋市中心街に分散させ、東京、前橋の二拠点で事業展開する。来年早々にも一部機能を移転。さらに、中心市街地再開発事業に伴い、2027年を目指して複合型ビルを建設、本社機能を完全に分散させる。
2027年にも複合型ビル建設
第一段階は馬場川通り沿いの白井屋ホテル東隣に建設中の複合型ビル(仮称・マーズビル)への移転。年内に完成する見込みで、年明けに20~30人規模の社員を異動する。サテライトオフィスと位置付け、東京本社(東京都千代田区)の一部機能を移す。
新たにビルを建てるのは中央駐車場や中央イベント広場のある再開発事業西街区の一角。場所や建物の概要はこれから決めていくが、第一段階より大きな規模となり、人員を増やし移転する機能も拡大する。
西街区にはスズランや市立図書館が移転する計画で、2027年に移転する見込み。JINSの新しい前橋本社も同時期に事業を始める。
本社機能の分散は首都圏直下型地震の発生などを想定、非常時に損害を最小限に抑え事業を継続させるBCPに加え、JINSとして前橋市中心街の活性化に寄与する目的がある。
すでに、前橋本社のある川原町に地域開放型のJINSパークを建設したり、障がい者雇用を進めており、「本社機能が移り、街中で働く人、住む人が増えれば中心街のにぎわいの創出につながる」と強調、JINSとして街づくりに貢献する姿勢を示したいとしている。