【貴方を薔薇に会わせたい－▶３】
王族や貴族の名を冠して

まずは、イギリス・ニュージーランドゾーンに咲く、プリンセスダイアナの白いバラ、『プリンセス・オブ・ウェールズ』です。

ダイアナ元妃『プリンセス・オブ・ウェールズ（イギリス皇太子妃）』の10年以上にわたる英国肺病基金の活動に対し、英国女王がこの白いバラに『プリンセス・オブ・ウェールズ』と名付けることを許可し、そしてこの品種の売り上げの一部はハークネス社を通じ、英国肺病基金の活動に寄付されることになりました。

そして、アメリカのJ＆P社で作られたバラが、苗木の売上の一部を途上国支援のための「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ記念基金」に寄付する条件で『ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ』と名付けたバラです。

ダイアナ妃に贈られる予定の４日前に事故でお亡くなりになり、本人は実際に観ることが出来なかったバラです。

慈善活動のイメージが強いダイアナ妃、今はそれぞれ契約期間を過ぎ『ダイアナ』の名前はついていないので気づかずに通り過ぎちゃいますよね。

その左西側の黄色い薔薇の代表と言われている『ヘンリーフォンダ』のスタンダードが並ぶ鮮やかなアメリカゾーンに『クィーンエリザベス』が咲いてます。

『え？アメリカになぜイギリスの女王様？』と質問してくる方が多いのですが、実はこのバラ、本人の許可を得ないうちに、その美しい姿が『世界の殿堂入り薔薇』に選ばれ人気になったため、エリザベス女王がOKしたという逸話があります。すごく病気に強く、育て安いバラなんです。商売上手なアメリカですね。

その北西側にはドイツと日本の皇室ゾーン、北東側にフランスをはじめ欧米のゾーンがあります。

世界で２番目に小さな国モナコ公国の王室のバラは1956年、モナコ公国のレーニエ3世と米国の女優グレース・ケリーの婚礼のために作られました

『グレース・ドゥ・モナコ 』をはじめ、『プリンセス・ドゥ・モナコ』、『ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ』、『ステファニー・ドゥ・モナコ』、『プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ』、『グリマルディ』があります。

ミナコもビックリ‼️　気品溢れるモナコ由来のバラたちです。

ちなみに、その角にはイタリアオリビエート市と前橋市の姉妹都市記念植樹のバラがしっかり根を張って咲いてます。

女性がキャリアを積んでいくことがまだ珍しかった時代にグレースケリーやダイアナ妃の行動力は私の励みとしていつも気持ちの支えになっています。

これまで得た知見を、人を、見下すことに使うのか？人を、助けることに使うのか？

薔薇を眺めながら、人の偉大さを知るインスパイアゾーンです。

敷島公園門倉テクノばら園では、５月31日までのばら祭り期間中にバラガイドによる無料の園内案内やバラの手入れのアドバイスも聞くことができます。

ぜひ気軽に話しかけてみて下さい。