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「まえばし まちなかるた」誕生
高校生4人が取材、作成

2023.04.04

「まえばし まちなかるた」誕生
高校生4人が取材、作成

前橋市中心街に遊びに行こうよ―。レトロな料理が食べられる飲食店や渋い古着屋、おしゃれなカフェなど街中にある20カ所をかるた形式で紹介する小冊子「まえばし まちなかるた」が完成した。アクエル前橋内の「前橋市高校生学習室」で学ぶ高校生4人が街中を歩き、店主さんから話を聞いてまとめた。街中と縁の遠い同世代向けに自ら発見した街中の魅力を発信する。

街中の「めぶく。」を紹介

かるたは店のこだわり、お薦め商品、営業時間などの基本データを掲載している。1カ所目は「なごむ店内 懐かしの味」の読み札で、「パーラーレストラン モモヤ」を取り上げた。1番人気のオムライスやレトロな内外装を写真で紹介している。

続いては昨年12月に大学生が起業して開いた古着屋「そなちね」。「店主さんから高校生への一言」には「やりたいことをやったらいいよ」と簡単ながら頼もしいエールが綴られている。

飲食店や菓子店、小売店がほとんどで、他に昭和の世界にタイムスリップできそうな呑龍横丁、広瀬川河畔にある岡本太郎作の「太陽の鐘」を掲載している。

高校生は昨年12月から街中を歩いて取材にあたった。シャッター街と思っていた街中に年齢の近い若者がカフェを開くなど、新しい「めぶく。」動きを知り、感動を冊子に込めた。

読み札を順番につなぐと「なにもないとはいわせない みんなのまちなか」となる。

編集後記で4人は「たくさんの出会いのすべてが私の宝物」(井上桜さん=前橋女子高3年)、「地元に関心を持つようになりました」(武井磨央さん=前橋高3年)、「たくさんの素敵なお店に出会えたことがうれしい」(岩木綾音さん=健大高崎高2年)、「街中に興味を持ってもらえればいいまと思います」(林優菜さん=健大高崎高2年)と記している(いずれも3月当時の所属、学年)。

第2弾は「カツとカレー」

冊子は手のひらサイズのA6版フルカラー、48㌻。制作資金40万円は市まちづくり公社が全額補助した。1500部印刷し掲載店や市有施設で配布する。

学習室を運営するMPO法人「Next Generation」(小高広大理事長)が企画、別の高校生4人による「カツとカレー」を特集したパンフレットも4月中に完成する見込み。