【前橋まちなか新聞▶︎】
広瀬川のほとりにオープンしたガレットとクレープのお店
café le cocon

2022.01.23

前橋市中心街の個性的なお店やご主人を紹介する「前橋まちなか新聞」で掲載された記事をあらためて紹介します。新聞は元気21まえばしや前橋テルサ、前橋まちなかエージェンシーが運営するcommなどの中心街の各施設や市内の支所、公民館、商業施設で配布されています。

SHOP

café le cocon

店主　磯沙佳（いそさえか）さん

広瀬川に架かる厩橋の西側に1月7日、「カフェ・ル・ココン」がオープンした。国道17号の両側に広がる堅町通りからもすぐ。入口の上の赤くて上品なサインが目印だ。前橋出身の店主・磯さんは、大学のある講義で外国の食文化について学んだとき、ガレットに出会った。「ガレットという食べ物のもつ文化やその世界観にものすごく引き込まれた私は、すぐさま都内のガレット専門店へ向かいました。実際に食べてみると本当に美味しくて。大学卒業後はここで働く！」とその場で決心し、その専門店を経営する会社へ入社。ほとんどが料理経験者という厨房で数年の月日を過ごした。「私の勤めていた会社では、社員向けにフランス研修の制度がありました。これを活用して1年間、パリとブルターニュ地方のお店で現地の文化を肌で感じながらひたすらガレットを焼きました」。帰国後、自分の店をと志した磯さんは、接客やサービスについても勉強するためにカフェとレストランで2年間、さらに前橋に戻った後も市内のパン屋で働きながらお店の準備を進めた。そのパン屋のオーナーがしきりに「この子は来年お店を始めるんですよ」とお客さんに紹介してくれ、これが不安だらけだった磯さんの背中を押してくれたのだそう。　「フランスで、おばあさんの営むクレープ屋を見掛けた。彼女のように長くお店を続けたい」と磯さん。広瀬川のほとりで、磯さんとお店の歴史がゆっくりと歩きだした。