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アフリカの生活と大地と
建築家、松村さんが写真展

2025.06.28

アフリカの生活と大地と
建築家、松村さんが写真展

 アフリカで医療施設の改善に取り組んだ前橋市の建築家、松村文雄さん(76)の写真展が6月30日まで、前橋市のギャラリー「ピナコテーク131」で開かれている。国際協力機構(JICA)のボランティアとして赴任したケニア、ガーナ、セネガルで撮影した医療施設をはじめ、たくましく生きる人々や野生動物を紹介している。

前橋で6月30日まで

 松村さんはJICAの青年海外協力隊やシニアボランティアとして長く活躍した。今回は2006年から3年間にわたる活動記録を「アフリカ3カ国『気づき』の記録・写真展」と題して、250点の写真で発表している。

 エイズの検査とカウンセリングにあたる施設を建築士の立場から改善する業務に取り組み、プライバシーに配慮し使い勝手がよくなるようにした結果を改善前後の写真で分かりやすく示している。

▲医療施設の改善ポイントを解説する松村さん

 業務の合間に撮った現地の人々の生活感あふれる写真もある。歌いながら井戸水を組んで洗濯する女性、お祝いのため民族衣装で着飾った若い女性、元気いっぱいな男の子。写真からは貧しくとも懸命に生きるたくましさを感じさせる。

▲歌いながら洗濯をする女性

 至近距離から撮ったハネムーンのライオンのつがい、一緒に川を渡るヌーとシマウマ、親子のゾウ、大群のフラミンゴなど、アフリカの大地で生きる野生動物の生態も楽しめる。

▲ライオンやハゲタカ、キリンを間近で写した

▲珍しい民芸品も展示している

「初球は見逃せ」

 松村さんは後輩の協力隊員やボランティアに助言する際、「初球は見逃せ」と話すという。「上から目線で性急に指導するのではなく、現地の人に不安や不便であることに気づいてもらうことから始めるのが持続的な生活の向上につながる」。タイトルに付けた「気づき」はそんな意味もこめている。

アフリカ3カ国『気づき』の記録・写真展

お問合せはこちら
080-5489-1312(松村さん)
会期 2025年6月27日(金)~6月30日(月)
時間 10時~17時
会場 ピナコテーク131(前橋市平和町2-11-13)