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学びたい
高知東生さん、依存症を語る
群馬会館で映画上映とトークショー
2026.07.13
依存症への正しい理解を広めようと、全国ギャンブル依存症家族の会群馬は8月11日、群馬会館で映画『アディクトを待ちながら』を上映する。上映後には、出演者で薬物依存症からの回復に取り組む高知東生さんらによるトークショーも開かれる。「依存症は人格の問題ではなく、回復できる病気です。映画を通して正しい知識が広まり、早い段階で支援につながる人が増えてほしい」と、同会代表の大澤妙子さんは話している。
(取材/柁原妙子リポーター)
依存症からの回復を映し出す意欲作
監督・脚本を務めたナカムラサヤカさんは前橋市出身。依存症の当事者や家族を4年間にわたって取材し、2022年に映画を撮影した。
作品には、ギャンブルやアルコール、ゲーム、薬物、買い物など、さまざまな依存症が登場する。依存症は誰にでも起こり得る病気であり、適切な支援によって回復できることを描いている。
出演者には依存症の経験者も多く起用された。終盤には、出演者にあることを知らせずに撮影された、台本のない即興芝居も盛り込まれている。上映時間は83分。
▲出演者の一人、依存症からの回復に取り組む橋爪遼さん(Masaru Goto Reminders Project)
上映後のトークショーには、ナカムラさん、高知さん、プロデューサーの田中紀子さんが登壇する。
ナカムラさんがこの問題と向き合うようになったきっかけの一つに、ある親族の依存症があった。当時は依存症という病気を知らず、本人を責めていたが、知識を得る中で「病気がそうさせていた」と考えるようになったという。
高知さんは2016年、覚醒剤と大麻を所持したとして逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。現在は自身の経験を語りながら、依存症への理解を広める活動を続けている。
田中さんは、自身もギャンブルや買い物への依存を経験し、家族の依存症にも向き合ってきた。2010年から、依存症の問題を抱える家族を支援する活動に取り組んでいる。
▲ナカムラサヤカ監督
▲田中紀子プロデューサー
社会に正しい知識を浸透させたい
全国ギャンブル依存症家族の会群馬は、依存症への理解を広めるため、年に1回、セミナーや相談会を開いてきた。映画上映を取り入れるのは今回が初めてで、これまで以上の反響が寄せられているという。
大澤さんは、依存症に対する誤解や偏見が今も根強いと指摘する。「ひと昔前とはギャンブルの種類と依存症の年齢層が様変わりし、ネットの登場で事態はより深刻化している」と説明する。
▲大澤さん
同会は大澤さんが立ち上げ、前身から数えて今年で11年目を迎えた。現在の会員は約40人。月に1回の定例会で悩みや経験を共有し、家族が当事者の問題を肩代わりするのではなく、適切に対応する方法を学んでいる。
活動は会員からの寄付などで支えられている。今回のイベントには、赤い羽根共同募金の助成金も活用している。
▲家族の会で作成した啓発リーフレットや冊子
7月18日、当事者と家族の体験談を聞く会
ギャンブル依存症当事者とその家族は、不健全な心理状態の「共依存」の関係にある。自分たちだけでは泥沼から抜け出すのは難しい。
運良く医療に繋がり、治療に有効と言われている認知行動療法を受けたとしても、「退院後に元の環境に戻ったらあっという間に再発し、より重症化する危険も」と大澤さん。鍵となるのは回復施設への入寮で、「東京では、当事者と家族、医療、回復施設の三者の連携がしっかり取れているところもある」という。
取材に応じた前橋、高崎、伊勢崎、太田の会員もそれぞれ家族の依存症と向き合ってきた経験を語った。共通していたのは、当事者を信じ抜き、問題を肩代わりせず、正しい対応を学び続けるという姿勢だった。
▲大澤さんと家族の会メンバー
7月18日には、同会の定例会に先立ち、当事者と家族の体験談を聞く会を開く。これまで別の日に開いていた家族会と当事者会も、初めて同じ日に開催する。
大澤さんは「依存症の問題を家族だけで抱え込まず、困っている人は相談に来てください」と呼びかけている。
県内には、依存症の専門治療を行う赤城高原ホスピタル(渋川市)がある。長野原町には、ギャンブル依存症からの回復を支援する施設「AREA軽井沢」が2025年に開設された。
ギャンブル依存症講演会
『アディクトを待ちながら』上映会&トークショー
主催 全国ギャンブル依存症家族の会群馬
日時 8月11日(火・祝) 開場12時30 開演13時
会場 群馬会館(前橋市大手町2-1-1)
入場料 無料(要事前申し込み)
定員 400名
申し込みフォーム
※車は県庁構内の県民駐車場、2時間無料、以降30分超える毎に100円
全国ギャンブル依存症家族の会群馬
当事者体験談、家族の体験談を聞く会と家族会、当事者会
日時 7月18日(土) 13時30分〜15時30分
会場 群馬県社会福祉総合センター 701会議室(前橋市新前橋町13-12)
参加費 無料
※事前申し込みは不要だが、保育希望の場合は開催日1週間前までに申し込み
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfMErbhWCJ5t7g83Dappo9sPN4_24Em-BYS8vJVnK2JRLAomA/viewform
8月22日、9月26日はぐんま男女共同参画センター大研修室(前橋市大手町1-13-12)13:00〜15:00
問合せ先
- お問合せはこちら
- 090-2326-1260(大澤さん)
『アディクトを待ちながら』
監督:ナカムラサヤカ
出演:高知東生、橋爪遼、宍戸開、升毅、青木さやか、中村優一、松村ひらり ほか
配給:マグネタイズ
©️2024ギャンブル依存症問題を考える会


