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コロナ禍での映像を中心とした
芸術文化のシンポジウム 25日開催

2023.07.15

コロナ禍での映像を中心とした
芸術文化のシンポジウム 25日開催

社会情報学シンポジウム「表象と社会―潜むもの、顕わとなる」が7月25日(火)13時から群馬大荒牧キャンパスで開かれる。コロナ禍の苦境の中、「映像」をてがかりに、むしろ隠されていた可能性が芸術文化や表象としてあらわれた。表現者と研究者が語り合う。

見えなかったものが見えるものへ

コロナ禍に喧伝された「密を避ける」新しい生活様式は、人が集まることで成り立つ多くの芸術文化を苦境に立たせた。そんな中、画像や動画、オンラインを活用することで、見えなかったものが見えるようになったり、新たなつながりが生まれることによって、むしろ新しい芸術や表象文化が立ち現れることとなった。

本シンポジウムでは、映像作家・エッセイスト・俳優など、マルチなアーティスト活動を展開し、今月、前橋市文化活動戦略顧問に就任した前橋文学館館長、萩原朔美さんが「芸術表現と社会」をテーマに基調講演を行う。

 

▲前橋文学館館長、萩原朔美氏が基調講演

続いて、群馬大非常勤講師として「非言語コミュニケーション論」「芸術表象論」「身体メディア論」を担当する演劇人・中村ひろみさんが、コロナ禍における演劇の変容に加え、日ごろ見えづらいぐんまの演劇の変容について、また、メディアの社会史やメディアと思想・社会哲学の連関を専門とする群馬大学情報学部准教授・平田知久さんが、M・ド・サドの演劇と作品の映像化について語る。

1993年にスタートした群馬大社会情報学部では、研究成果を広く社会に還元するため、毎年、社会情報学シンポジウムを開催してきた。テーマは「メディア」に限らず、「震災の中の群馬」、「自動運転×社会情報学」、「SDGsと対話する社会情報学」等、情報化社会の進展に沿った話題を提供。2023年1月も「まちで本をひらき、本でまちをひらく ~本のまち前橋にむけて~」を開催するなど、地域と時代のクロスポイントをわかりやすく扱ってきた。

緑に囲まれた群馬大荒牧キャンパスは、夏のこの時期、より緑陰を際立たせる。自然とともにあるキャンパスで、時代と社会のあらたな見え方にふれてみてはいかがだろうか。

2023年度社会情報学シンポジウム「表象と社会―潜むもの、顕わとなる」

日時:2023年7月25日(火)13時~16時
場所:群馬大 荒牧キャンパス 10号館1階121講義室
定員:200名(事前予約)
プログラム:
13:05頃 基調講演 講師・萩原朔美さん
14:15頃 講演1 講師・中村ひろみさん
14:40頃 講演2 講師・平田知久さん
15:15頃~ 上記講師3名によるフロアを交えたパネルディスカッション
主催:群馬大 社会情報学教育・研究センター
問い合わせ:平田知久さん tomohira@gunma-u.ac.jp

申し込み先

2023年度 群馬大学社会情報学シンポジウム 参加申込みフォーム