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「シビックテック」の聖地に
コード・フォー・グンマが新体制
2025.02.28

テクノロジーを活用して地域課題の解決に取り組むコード・フォー・グンマ(C4G)が新体制で活動を始める。群馬県をシビックテック(市民のためのテクノロジー)の先進地にするため、アップルの副社長を務めた日本通信社長の福田尚久さんをはじめ、IT、アカデミア、メディア、クリエイティブなど多様な分野の専門家7人を新たに理事に迎え、10人体制でデジタル化の推進と人材育成に取り組む。前橋市内で2月28日、理事会を開き決議した。
次世代人材の育成を強化
C4Gは一般社団法人として、2024年6月に設立した。医学博士でデータサイエンス研究を専門とする浅尾高行さんを理事長にシステム開発、AI技術に精通する計3人が前橋市千代田町のコミュニティーサロン「GITY(ギティー)」を拠点に活動している。
活動をより実践的にするため、新たに産業界から金井修さんが加入、福田さんを含め3大学の専門家も加えて産学連携の体制とした。常勤の専務理事と事務局長を置き、組織運営を強化する。

▲現役エンジニアと学生が交流できるギティー

▲人材育成の早期の取り組みを決めた理事会
新体制では①生成AIをはじめ先端技術を活用した地域課題解決②次世代人材育成③イノベーション・ハブの形成-を重点的に進めていく。
特に、人材育成を喫急の課題として、地域企業で学生が実務にかかわるインターンシップマッチング、エンジニアと学生が気軽に交流できる場の創出に取り組んでいくことを確認した。
群馬県がデジタルクリエイティブ産業に力を入れていることから、県とも連携し産官学が一体となった組織を目指す。
浅尾理事長は「特に注力したいのは次世代を担う若い人材の育成。プログラミングスキルと課題解決力を備えた人材を育て、群馬発のイノベーションを積極的に推進していく」と話している。
コード・フォー・グンマ新体制

理事長 浅尾高行(前群馬大数理データ科学教育研究センター長)
理事 神保良弘(カテナス社長)
梅津雄一(AIエンジニア)
※金井修(元クライム社長)
※村山賢哉(共愛学園前橋国際大教授)
※築雅之(高崎商科大学長)
※石川元太(ゲンズ代表)
※福田尚久(前橋工科大理事長)
※鎌田一郎(元上毛新聞取締役)=専務理事(写真右)
※倉林亜希子(群馬県eスポーツ連合理事)=事務局長(写真左)
※は新任