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学びたい
香港から来た2週間の同級生
佐幸さん桃井小に体験入学
2023.07.14
前橋市にルーツがある香港在住の佐幸真希さん(10)が夏休みを利用して6月30日から1カ月間、前橋生活を楽しんでいる。桃井小学校(山中茂樹校長)に2週間、体験入学し仲良しの友達と楽しい思い出をたくさん作った。中心街の七夕祭りは大勢の人出に驚きながら、「光るブレスレット」を買って楽しんだ。
ドロケイ、給食「楽しかった」
体験入学最後の日となった7月14日、昼休みにクラス全員で泥棒と警察官に分かれる鬼ごっこ「ドロケイ」をした。泥棒役になった佐幸さんは友達と一緒に走ったり、隠れたりして逃げ回った。
互いに英語の方が得意ながら日本語でおしゃべりしたネパール国籍のバンダリ・スベクシャさんは「せっかく友達になれたのに。私が一番悲しい」と別れを惜しんだ。
佐幸さんは父親の転勤により4歳から香港で暮らしている。母方の曾祖父が前橋市で暮らし、祖父母も前橋市出身。祖父母は香港に拠点を置きながら前橋市内にマンションを所有しており、親戚も多いことから夏休みは毎年のように“帰省”していた。
香港ではカナダ系のインターナショナルスクールに通い、英語で授業を受けている。コロナの影響で3年ぶりに前橋で夏休みを過ごすことになり、「日本の文化や教育を体験させたい」との母親の佳奈さんの考えで桃井小に体験入学した。
5年2組の担任、高橋智哉先生は「引っ込み思案かなと心配したが、すぐに慣れて授業では挙手して発言するようになった」と短期間での成長を評価した。
「香港では授業にない水泳や家庭科があったりして最初は違和感があった」佐幸さんだが、「みんなで食べる給食は美味しかったし、初めてやったドロケイは面白かった」と満喫した様子。最後の授業を終えると、みんなの前で「いままで仲良くしてくれてありがとう」と挨拶。文通することになった友達もできた。
しばらくは香港で生活することになっており、「来年も大好きな前橋に来て、桃井小の友達に会いたい」と笑顔で話していた。