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学びたい
「柔道は勝負より大切なことがある」
五輪出場のレイズ選手 南橘中で講演
2023.01.20
カナダ代表としてリオデジャネイロ五輪に出場した柔道のレイズ・カヨル選手が1月20日、前橋南橘中学校(福田博之校長)で講演し、「柔道は勝ち負け以上に大切なことがある。礼儀を重んじ、相手を尊敬し、周りの人のことを考えられるかが、柔道家として必要になる」と訴えた。パリ五輪選考につながる世界選手権が5月にあり、「昨年は銀メダル。今年は金メダルを取って、ジャンクSPORTS(フジテレビ)に出演したい」と誓った。
リハビリ担当の医師に感謝
柔道着姿で銀メダルを掛けたレイズ選手は1年生進路講演会の講師を務めた。213人の生徒から事前に寄せられた「聞きたいこと」をMC役の須藤太朗君と黒岩凛さんが質問。 柔道に関する質問から私生活や趣味、好きな食べ物の話まで、波状攻撃のように次々と繰り出される質問に対して、時には正面から受け止め、時にうまくかわして笑いを誘った。
2016年のリオ五輪後にけがのため2度にわたる大手術を受け、5年ほど低迷した時期にリハビリ担当の医師が懸命に支えてくれた裏話を披露。「柔道に対する向き合い方が変わった。『お前ならできる』と励まされ、好きな柔道を続けられ、結果を残すことができた」と振り返った。
生徒と記念撮影、柔道部を指導
ゲームやアニメの話で盛り上がり、「彼女いますか」と聞かれ、照れながら「いるよ」と答えると、「ウオー」と大きな歓声が上がった。
講演後、大役を務めたMCの2人とスマホで自撮りすると、「いいなー」とうらやましがる声が飛び交い、「じゃあ、みんなも一緒に写ろう」と舞台近くに集めて撮影。各教室を回り、銀メダルとともに記念撮影にも応じ、放課後は柔道部を指導した。
レイズ選手は1993年、トロント生まれ。前橋育英高から日本大に進み、現在はJRA(日本中央競馬会)に所属している。
南橘中1年生の学年主任である小川真太郎教諭が育英高柔道部の先輩にあたることから、講師を引き受けた。