「応援のリレーを続けたい」
３事業に取り組む青柳さんが講演

「焼きまんじゅうマフィンに隠された本当の話」と題して起業体験を語った。

大学で食品学を学び、ラジオパーソナリティをしながら家業の婦人服小売業やイタリアンレストラン経営に携わった青柳さんは2017年に創業した。カフェを経営し、「従業員をちゃんと雇用したい」と収益を上げるために開発したのが焼きまんじゅうをヒントにしたマフィンだった。

自らの強みを「コラボすること」と表現した。人脈を活かし中心街の店舗と協力して取り組んだ前橋街中テイクアウトなどの成果を紹介し、「繋がっていく喜びを感じた」と振り返った。

全国展開した家業の婦人服小売店が倒産し、厳しい状況に追い込まれた際は「街中に顔向けできない」と思い悩んだが、経営者や知人に「胸を張って歩け」と励まされ再起できたと赤裸々に語った。

３つの事業について、「どれも本業。３つあるから相乗効果で頑張れる」と指摘。写真に写した５人の仲間の特技を紹介し、「一番大事なのはスタッフ」と感謝の言葉で締めくくった。

講演会は前橋市創業センターが毎月開いているセミナー。創業を考えている人や経営者、行政関係者が熱心に聴講した。