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前橋のハンバーガーが熱い 
専門店の開店相次ぐ

2025.04.29

前橋のハンバーガーが熱い 
専門店の開店相次ぐ

 小麦の産地、前橋人はハンバーガーがお好き? 前橋でハンバーガーショップの開店が相次いでいる。今年になって2軒、南町の「Dale(デール)バーガー&カフェ 」、岩神町の「SLOWバーガー」が登場。昨年は駒形町に「カフェ&バーガーHAMBELL」がオープンしたほか、食べログハンバーガー百名店に日吉町の「ヒッチハイカーズバーガー」が初選出された。個性豊かな前橋のバーガーを追う。
(取材/阿部奈穂子)

緑の中で音楽とバーガー

 敷島の緑の中に4月13日、「SLOWバーガー」が誕生した。かつて、ハードロックカフェみなとみらい店、六本木店でバーガーを作っていた菊地智史さんのお店。「群馬に戻ってからは渋川市の居酒屋を間借りし、昼にバーガーを提供していた。念願の自分の店が持ててうれしい」と菊地さん。

 レコードプレイヤーで音楽を流しながら、「バランスの良さにこだわった」バーガーをいただける。

 バンズは前橋の名店、クロフトベーカリーに特注で作ってもらい、パティは牛肉100㌫で手作り。看板メニューのSLOWバーガーはマヨネーズとマスタードベースのソースでまろやかな味わい。

 

▲看板のSLOWバーガー

▲オーナーの菊地さん

元パン職人が作る重厚バーガー

 2月、南部大橋の東側に建つビルの1階に開店したのは「Daleバーガー&カフェ 」。千葉や群馬のパン店で10年間腕を磨いたオーナーの新井寛大さんはバンズにこだわる。「国産小麦100㌫で、全粒粉を加えて食感を良くしています」と新井さん。表面はツヤツヤして美しいが、中身はずっしりと重厚で、小麦の香りが生きている。

 そのバンズに負けぬよう、パティは国産の合いびき肉を使い、厚めに仕上げている。バーガーの味を左右するBBQソースは、玉ネギとベーコンをベースに、ちょっぴり甘めな濃厚ソース。

▲看板商品のデールバーガー

▲元パン職人、新井オーナー

肉へのこだわり、百名店

 昨年、駒形町に開店した「カフェ&バーガーHAMBELL(ハンベル)」はパティにとことんこだわる。牛肉は毎日、店でさばき、挽き立てを炭火で焼いて燻して仕上げる。店長の倉澤創始さんはかつて中心市街地の高級焼肉店「焼肉奉行はぎわら」で修業していた。肉へのこだわりは納得だ。

 赤城産の和牛を150㌘とたっぷり使い、つなぎを使用せず、味付けは塩コショウのみという高級パティを使うのは大手町の「タイクーン ザ バーガー 」 。肉の旨味を存分に味わえる。

 前橋国際大近くの「ハンバーガー&パスタ No.4」はラクレットチーズのトッピングなど変わり種バーガーを楽しめる。

▲HAMBELLのサワークリームアボカドバーガーのスイートチリポテセット

▲タイクーンザバーガーの和牛バーガーBASIC(Rサイズ)

▲NO.4 のローストビーフバーガーにラクレットチーズのトッピング

 全国のバーガー好きが訪れるのは三俣町の「ヒッチ ハイカーズ バーガー スタンド」。グルメレビューサイト「食べログ」のハンバーガー百名店2024に初選出された。群馬県内では2店舗のみ。

 粗目に挽いたオージービーフに、少しだけ和牛の牛脂を加える独特のパティが病みつきになる。

 

※商品の価格は取材当時のもの。変更の場合あり。

▲ヒッチハイカーズのベーコンチーズバーガー