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小松屋陶器店「270年の感謝セール」 
5月15日まで7~9割引き

2024.04.30

小松屋陶器店「270年の感謝セール」 
5月15日まで7~9割引き

江戸時代半ばに創業した堅川町通りの「小松屋陶器店」が5月15日閉店する。1日から15日まで「270年の感謝セール」と銘打ち、陶器、陶芸品7割引き、ガラス器9割引きの大安売りを行う。「店は無くなっても、皆さんの生活のなかで小松屋の商品が生き続けてほしい」と11代目の関川佳寿子さんが企画した。目玉商品を紹介する。

10代目のお気に入りを販売

「『これはお店の看板だから』と、10代目の父(荒井達郎さん)が絶対に手放さなかった商品です」と関川さんが紹介するのは、高さ68㌢、信楽焼の布袋像。

誰をも幸せにしそうな満面の笑みをたたえるこの像を、「有効に使っていただければ」と売却することに。

定価30万円のところ7割引きの9万円で販売する。

▲信楽焼の布袋像 7割引きで9万円

10代目のお気に入りの酒器もある。金色の地に、百人一首の図柄が描かれた華やかさ。お猪口の内側には和歌が書かれている。手に取ると驚くほど軽い。

九谷焼で、定価65万円のところ、7割引きの19万5000円で販売する。

表面にびっしりと手描きの文字が刻まれた常滑焼、東山作の壺も貴重な一品。定価は120万円と高価だが、7割引きで36万円となる。

▲九谷焼の酒器 7割引で19万5000円

▲常滑焼の壺 7割引きで36万円

ガラス器は9割引き

夏になると食卓にガラスの器の登場する機会が増える。「270年の感謝セール」では佐々木ガラスやアデリアなど一流ブランドを含むガラス器を、全品9割引きで販売する。

「いま再び注目されているレトロな模様の商品が多い。使い方によっては新鮮に映りますよ」と関川さん。職人が一品一品仕上げた手作り品コーナーもある。

▲すべての柄の太さに違いがある手作り品コーナー

▲レトロなカットのガラス器は9割引き

母の人形も譲ります

関川さんの母、荒井朝子さんは人形作家でもあった。陶器用粘土を使い、昭和の懐かしいお祭りや風物詩を表現した。鮮やかな色遣い、可愛い人形の表情にファンが多かった。

「これまで販売していませんでしたが、店を閉じて展示する場所がなくなってしまうため、大切にしてくださる方にお譲りできれば…」

大きさによって1000円から8万円で販売する。こちらは割引除外品。

▲二丁目のまつり 8万円

▲雪遊び 4万円

▲ひなまつり 4万円

店じまいの5月15日までは無休で営業。営業時間も従来より1時間延長して18時までとする。

「先代の想いを大切に、小松屋を皆さんの印象に残したい。家に帰って来た時、食事の時『あ、この商品は小松屋で買ったんだ』と思い出してもらえたらうれしいです」と関川さんは話す。

小松屋陶器店のフィナーレを飾る「270年の感謝セール」。陶器好きはぜひ足を運んではどうだろう。

店舗情報

小松屋陶器店

お問合せはこちら
027-231-5010
住所 前橋市千代田町2丁目2-13
営業時間 10時~18時
定休日 無休