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量り売りで、いいものお得に
前橋市六供町に専門店が誕生

2023.11.16

量り売りで、いいものお得に
前橋市六供町に専門店が誕生

容器を持参して好きなものを好きなだけ買える量り売りの専門店「octobloom(オクトーブルーム)」が11月11日、前橋市六供町の住宅街に開店した。商品をグラム単位で購入する、かつての日本でよくみられた販売スタイルを採用している。商品はオーガニックの食材や自然素材の日用品など、オーナーの栗原史恵さんが目利きした逸品ばかり。容器代がかからないため健康にいい品をお得に購入できる。

オーガニック食材、自然素材の日用品

平屋建ての民家をリノベーションした店舗は中央にテーブルが置かれ、ガラス瓶に入った食材が所狭しと並ぶ。ドライフルーツやレーズン、ナッツ、アーモンド、チョコレートなどの乾物が多い。

いずれも農薬や化学肥料を使わず自然の恵みを生かして栽培、加工された食材。シチリアの古代小麦で作ったパスタ、手で摘み24時間以内に抽出したオリーブオイルなど、生産者の思いがこめられている。

和の食材も充実している。産地を明記した海産物やゴマ、和え物の素が早くも人気を集めている。

地産地消にも力を入れている。製造工場が近くにあるペスカのドレッシングは1㌘2円で販売。赤城山麓で生産されたハチミツも取り扱う。

 

▲新鮮なオリーブオイルを瓶詰めできます

▲アオサ、ワカメ、ヒジキもある和の食材コーナー

▲工場から仕入れるペスカのドレッシング

日用品では洗濯、食器洗い、トイレやフローリングまで万能ですすぎが不要の洗剤、体と地球に優しい化粧品など便利な商品が目をひく。

原則として、購入には容器を持参してもらう。好きなだけ詰めたら重さを量って会計する。容器はレンタルもある。

価格は容器代を差し引いて提供できるため、「高級スーパーなどに流通している物に比べ、2割程度安くなる商品もある」という。

▲万能洗剤も量り売り。必要な量だけ購入できる

▲重量を図ったら、会計する

食品ロス防ぎ、ごみを減量化

量り売りの店を開いた動機について、栗原さんは「ごみを出すのが面倒くさかったから」と笑わせながらSDGsへの貢献を挙げる。「必要なだけ買うことにより食品ロスがなくなり、容器や包装が不要になるのでごみの排出量を削減できる」と説明する。

開店にあたっては、新潟県の量り売り店で半年間、実務を習った。小学生の娘さんを連れての移住だったが、「日々の生活を犠牲にせずとも、持続可能な社会の実現に貢献できることを学べた」と振り返る。

▲オーナーの栗原さん。米国で過ごした学生時代、スーパーの量り売りコーナーを利用した経験が起業の原点にある

森林農法の希少なコーヒーは豆で販売するほか、淹れたてを飲むこともできる。「オープン当初は50品目だが、少しずつ増やしたい。簡単な食事も楽しめるようにして、気軽に来てもらえる店にしたい」と夢を広げている。

▲森林農法で栽培されたコーヒー豆。店内で味わえます

店舗情報

octobloom(オクトーブルーム)

お問合せはこちら
080-7563-7889
住所 前橋市六供町818-2
営業時間 9時~17時
定休日 金曜、土曜

▲スロープが付いて車いすの人も入りやすい