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【グルメ散歩⑥】
前橋きっての“食いしん坊通り”
インターハイ道路を行く
2026.01.25
国道17号線の「県営競技場東」交差点から敷島公園へ向かって伸びる通りは、通称「インターハイ道路」と呼ばれている。1969(昭和44)年、全国高校総合体育大会の開会式が敷島公園陸上競技場で開かれた際に整備された道だ。それから57年。約750㍍の沿道には個性豊かな飲食店が並び、いまでは“グルメ街道”として親しまれている。ザスパ群馬のサポーターや、敷島公園を訪れる人たちが行き交うこの道を西へ、西へと歩いてみた。
(取材/阿部奈穂子)
まずはイタリアンと和食の名店
国道17号を入ってすぐに現れるのが、プールのあるバー&グリル「チェント」。2004年のオープン以来、非日常的な空間でクオリティーの高い料理を味わえると人気のイタリアンレストランだ。ランチでオススメなのが「フェリーチェ」。前菜からパスタ、メイン、デザートまで付くコースで、満足度は高い。
▲気品のあるパスタ。チェントで食べられる
そこから徒歩1、2分。「フード&バー Blue」が現れる。ラムを使ったロングカクテルやモヒート、フルーツカクテルが看板だが、ぜひ頼みたいのがアンチョビポテト。揚げたてのポテトに、塩気のきいたアンチョビソース。にんにくの香りが立ち、つい手が伸びる。
▲カクテルを飲むならBlue
さらに歩くと、日本料理「うめむら」。長崎・五島列島から届く魚に、手間を惜しまないおばんざい。掘りごたつ式の席でゆったりと食事ができる。夜は予約制のおまかせコース、昼はおばんざい定食や海鮮丼が人気。
▲うめむらで活きのいい魚を味わう
ここからは“肉地帯”
このあたりから、通りの空気が少し変わる。群馬大医学部が近いこともあり、自然とボリュームのある店が増えてくる。
まず現れるのが「豚さん家」。豚料理が中心で、浅草開化楼の特製麺を使った二郎系ラーメン「豚ダブル」が名物。がっつり食べたい日に迷わず入れる店である。
▲豚さん家の豚ダブル。見ただけでボリュームにやられる
その隣が「串焼き酒場 煙 上小出本店」。豚のホルモンや希少部位の串焼きがそろい、「冷製もん」と呼ばれる様々な種類の肉刺しも外せない。香ばしい煙もくもくのなかで、連日、若い客たちでにぎわっている。
▲この大きな串焼きを見よ、煙 上小出本店
並びには、 赤い看板に描かれたナルトが目印のラーメン店がある。その名は「うずまき」。
二郎系をはじめ、家系、濃厚スープのつけ麺までそろう。ラーメン店とは思えないほどおしゃれな空間で、女性一人でも入りやすい。
▲オーソドックスな二郎。うずまきで
右手に少し不思議な佇まいの店が現れる。中国骨董と書かれた「麗華齋(れいがさい)」だ。
店内には食器や水墨画、アクセサリーが並び、その奥に大きなテーブルの部屋がある。ここで昼と夜、完全予約制の中華料理を味わえる。名物はラムの火鍋。滋味深く、体の芯まで温まる。
▲辛そう、でもそれほどでもありません。麗華齋の火鍋
甘い締めくくりと、道の終わり
斜め向かいを見ると創業30年の「ケーキショップ タカノ」。店名を冠した「タカノロール」は、ふんわりと軽いスポンジに生クリームを巻いた王道の味。
一番人気はシュークリーム。やわらかめのシュー生地に、バニラビーンズを使ったカスタードがたっぷり入る。
▲根強いファンの多いタカノのシュークリーム
そろそろ敷島公園の陸上競技場が見えてきた。
インターハイ道路の終点にあるのが「GOHAN BASE」だ。2013年に閉店した「焼肉 小川」の店舗を、息子の小川裕さんが新たな店として復活させた。
看板メニューはタレが決め手の焼肉丼。先代から受け継いだ秘伝のタレを独自に磨き上げてきた。甘さ控えめで、食べ進めるほどに深みが増す。45年間続いた「焼肉 小川」の記憶を今につなぐ一杯。
▲厚い肉にたれがからむ、GOHAN BASEの焼肉丼
歩いて、食べて、また歩く。
はしごするのもいいし、目当ての一軒を決めて訪ねるのもいい。インターハイ道路は750㍍の中に、おいしい時間がぎゅっと詰まっている。
※飲食店の情報は取材当時のもの。営業時間やメニューの価格変更の可能性あり。
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