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遊びたい
前橋駅前を封鎖せよ！
10月４、５日「前橋バルストリート2025」
2025.09.01
北関東最大のフードフェス「前橋バルストリート2025」が10月4、5の両日、JR前橋駅前のけやき通りで開かれる。歩行者天国となる500㍍に県内外の飲食店200店が並び、駅前が丸ごとフェス空間に変わる。2017年に8店舗から始まり、コロナ禍での休止を経て急成長。昨年から2日間開催が実現し、秋の風物詩として定着した。今年はますますパワーアップする。
（取材／阿部奈穂子）
競い合ってレベルを底上げ
バルストリートの評判は全国区になりつつある。県外からの参戦が相次ぎ、今年は県外勢が半数を占める。
もちろん、迎え撃つ前橋勢も負けていない。普段はイベントに出ない実力派や新進気鋭の店も加わり、行列の絶えない町中華の名店「広ちゃん飯店」も出店を予定している。
競い合うことで全体のレベルが底上げされている。さらにSNSで拡散力を持つ出店者の参加もあり、リアルとデジタルの両面で盛り上がりが期待される。
県内外から幅広い世代が訪れ、前橋駅前がかつてない熱気に包まれる２日間となりそうだ。
▲人、人、人
前橋バルストリート実行委員長 木暮勇太さんに聞く
――ずばり今年の目玉を教えてください。
料理系インスタグラマーでフォロワー90万人超のIMAI HANAさん、元ジャングルポケット斉藤慎二さんのバウムクーヘン店、格闘技イベント「ブレイキングダウン」で話題になったこめおさんが出店します。
さらに市内からは「広ちゃん飯店」、西片貝町の「Cafe&Bar Wish」、上細井町の「タンタン」といった大人気店も参加予定。
普段はイベントに出ない顔ぶればかりで、ここでしか味わえない豪華な並びです。
――今年から日程が10月になりましたが。
これまでは9月開催でしたが、猛暑や台風、夕立のリスクを避けて10月4日、5日にしました。初秋の心地よい陽気でのイベントになると思います。
▲前橋の入口を盛り上げたいと話す木暮実行委員長
――第１回は2017年ですね。始めた経緯を教えてください。
駅前通りにあった池下道夫さんの店「炭火焼ワインバルLom」が盛況で、前橋市から池下さんに「駅前でのイベントがなかなかうまくいかない。助けてほしい」と相談されたのがきっかけでした。
池下さんと僕は同い年で緑水会（前橋商工会議所青年部）の仲間。「彼が頑張るなら自分も力になりたい」と思い、二人で立ち上げたんです。利益ではなく、前橋の発展につながればとの思いが原点でした。
――最初はどんな規模でしたか。
駅前通りの片側の歩道だけで8店舗。ところが予想以上の人出があり、手応えを感じました。
――車道も使うようになったのは？
第３回目2019年からです。片側の車線を通行止めにして20～30店舗を並べました。
しかしその後コロナ禍で2020、2021年は休止。ようやく2022年に再開できました。
▲初期のころ。歩道だけでの開催
――当初の運営は特に大変だったでしょう。
実行委員は池下さんと僕の2人だけ。消防や警察、官庁への連絡から出店者の取りまとめ、当日の設営まですべて担いました。
テーブルやテントの設置は前日の午後3時から翌日の深夜1時、2時まで。体力的に限界でも「やるしかない」という思いで動いていました。
――2023年には駅前通り６車線をすべて封鎖して大規模開催になりました。
とにかく人出が多くて、どんどん大きくなっていった感じです。周囲からは「駅前通りを歩行者天国にできるわけがない」「警察が許可するはずがない」と言われましたが、熱意を持って交渉を重ね、実現できた。
これは自慢できる成果です。
▲当日は、この駅前通り６車線が歩行者天国に
関東一のフードフェスに
――今の実行委員会は？
市内の30〜40代の経営者10人が主体です。毎回の会議は「もっと面白いことを」「まだまだやれる」と盛り上がり、飽くことを知らないメンバーばかり。
ワクワクを共有できる仲間がいるのは大きな力です。
▲昼から夜まで盛り上がる
――将来の目標は？
今は北関東一の規模ですが、5年以内に「関東一のフードフェス」にしたい。東京を超える規模を本気で目指しています。
――他のイベントも応援しているそうですね。
はい。私たちが持っているテントやイス、テーブルを市内のイベントに無償で貸し出しています。立ち上げ時に備品費で苦労した経験があるからこそ、次に挑戦する人の力になりたい。
備品代20万、30万円の負担が軽くなれば一歩を踏み出せる。そうやって助け合いながら前橋を盛り上げたいと思っています。
前橋バルストリート2025
日程：2025年10月4日（土）・5日（日）
時間：10時～21時（交通規制時間：7時～22時）
会場：JR前橋駅前 けやき並木通り（北口前交差点～五差路交差点手前）
入場：無料
公式サイト：https://maebashi-bar-street.com