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尾崎豊さん、裕哉さん親子共演
「まねきねこ」本人音源カラオケが始動
2025.06.30

「I LOVE YOU」で、父と息子が奇跡の共演――。カラオケ最大手「まねきねこ」が6月30日、話題の新サービス「本人音源カラオケ」を始動した。発表会ではシンガーソングライター、尾崎裕哉さんが父・尾崎豊さんの原盤音源とデュエットを披露し、会場は感動に包まれた。
(取材/阿部奈穂子)
ボーカルが交互に かけあいモード
全国687店舗を展開するカラオケチェーン「まねきねこ」を運営するコシダカホールディングス(腰高博社長、前橋市出身)は、カラオケの未来を切り開く画期的な新サービスを発表した。アーティスト本人の原盤音源を使った「本人音源カラオケ」。
6月30日、渋谷本社で開催された発表会では、尾崎裕哉さんが父・尾崎豊さんの代表曲「I LOVE YOU」を、原盤音源と自らの歌声で“共演”する形で熱唱。リアルタイムでボーカルが交互に切り替わる「かけあいモード」により、故人との奇跡のデュエットが実現した。
裕哉さんは「いままでのカラオケとは歌っていて圧倒的に気持ち良さが違う。どんどん自分の気持ちが入り込んでいき、まさにライブでした」と父との初共演を、感無量の表情で語った。

▲熱唱する尾崎さん(写真右)、うっとりと聞く大島さん
会場にはお笑いトリオ森三中も登壇。尾崎さんの歌声に涙ぐみながら「感動しました。こんな共演が叶うなんてすごい時代になった」と大島美幸さん。

▲カラオケ大好きと話す森三中
9月から全国で展開
「本人音源カラオケ」は、コシダカが開発したエンタメプラットフォーム「E-bo」上で提供される新機能で、アーティストや原盤権者から正式に許諾を得た音源を使用。限りなく高音質かつ臨場感のあるカラオケ体験が可能になる。
「特に重低音や音の奥深さがこれまでのカラオケとは歴然と違います」と同社DX推進室長、腰高理志さん。
AIによるリアルタイム・ボーカル自動切り替え機能も導入され、これにより、アーティストの歌声と利用者の歌唱が楽曲中で自然に交差する“かけあい”が実現。従来のガイドボーカル付きカラオケとは一線を画す体験を楽しめる。

▲腰高理志さん
「まねきねこは『エンタメをインフラに』をテーマに、お客様視点で新たな挑戦を続けてきた。新サービスは歌う楽しさを新次元に引き上げる体験になります」と腰高社長。
「本人音源カラオケ」は6月30日から1都3県(千葉、埼玉、神奈川)の「まねきねこ」199店舗で提供開始。9月からは前橋本店、前橋上小出店、アクエル前橋店、大胡店をはじめ全国の店舗で順次展開する。
当初は約2万曲を導入。将来的には1000万曲を搭載する予定。

▲腰高博社長と理志室長