【写真家・長瀬正太の視線vol.2】
火の鳥写真家誕生

前橋の夏といえば「前橋花火大会」。それが私にとっての例年の楽しみでした。ですがコロナ禍ということもあり花火大会は延期後も中止が決定。私達の笑顔を思いながら花火を作製していた花火師の方たちの気持ちを思うと残念で仕方がありません。代わりに、となれれば良いのですがここで私が撮影する一風変わった花火写真を紹介させて下さい。

カメラドローイング法という2015年の第60回前橋花火大会時に偶然みつけた撮影法です。1枚の花火のブレ写真が鳥のように見え、私の脳裏に小学校の図書館で夢中になって読んだ「火の鳥(著 手塚治虫)」が浮かんできたのです。その瞬間から文字通り、想像力を爆発させながら火の鳥を撮影し続けています。寄り添うように前橋の空を飛ぶ火の鳥。コロナ禍を越え、私達の日常の復興を乗せて再び飛び立つときを願っております。

写真家 長瀬 正太(ながせ しょうた)

1975年、大阪府生まれ。現在、前橋市を拠点に活動している。心温まる草花のマクロ写真や絵画のようにも見える風情ある風景写真を撮影。国際的な写真フェスティバルへの招待や国内での企画展示も多く、繊細な和紙印刷技術に定評がある。打上花火を独自の撮影法でとらえた「火の鳥写真」など新しい表現にも挑戦している。

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