親子２代でつくる40種類のお惣菜
松嶋商店

前橋リリカ南側の路地に、歴史を感じるお惣菜屋さんがあります。

店先には野菜が山盛りで売られています。サトイモ、ニンジン、白菜など、旬の野菜が驚くほど安い。泥付きネギは１束100円。家に帰って、本数を数えたら15本も入っていました。昭和からタイムスリップしてきたような感じです。

「70年前、祖父が八百屋として始めたから、野菜を安く仕入れられるんだ。今の形に店を改装したのは20年前だね」と３代目の松嶋義巳さん。

店内には約40種類の手づくり惣菜がずらりと並びます。きんぴらやしなちく、ぜんまい煮などが大皿で並び、好きな量だけ、量り売りしてくれます。

大鍋のけんちん汁やサラダボールに入ったままのポテトサラダも量り売り。全部美味しそうで目移りしてしまいます。「毎日、買いに来る人が多いから、飽きさせないようにいろんな種類をつくるんだよ」と松嶋さん。確かに、このお店の近くに住んでいれば、高齢で一人暮らしになっても食事に困らないだろうな。

お店を切り盛りするのは２代目隆男さんご夫婦と３代目義巳さんご夫婦、そして義巳さんのお姉さま。親子５人でつくり上げる味です。あったかいわけだ。

「日替わり売り出し」と書かれた手づくりのチラシを見つけました。毎日、何か目玉商品があるようです。この日は「刺身バイキング・よりどり３パック1080円」の日。マグロとホタテと酢ダコを買いました。

そして、シナチクとおからを100㌘ずつ。「ちょっと早いけど、タラの芽があったから天ぷらにしたよ」と勧めていただいた春の恵みも購入。 合計1836円で、美味しい夕食となりました。毎日通う人が多いというのも納得です。