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手打そば かばや
夏バテに最高の「ゆきわり」

2025.08.26

野趣あふれる二八にとろろ

 夏バテです。スタミナを付けたいけど、冷たい物の飲み過ぎで胃がもたれて。じゃあ、あれですね。滋養強壮にいいとされる、あれ。

 「『冷ゆきわり』ください」。席に着くなり、注文します。「ゆきわり」で何となく想像できるでしょう。とろろ蕎麦のぶっかけです。同じ値段で「つけとろ」もありますが、断然こちらをお薦めします。

▲うれしくなる具だくさんな「ゆきわり」

 繊細にして豪快なぶっかけの登場です。雪に見立てたとろろを中央にたっぷり載せ、周りからいくつもの“雪割草”が顔を出しています。“大地”の蕎麦が見えないくらいです。

 春を思わせる山菜、海苔にワカメ、ホウレンソウ、カマボコにカニカマ、うずらの卵に茹で玉子まで。「私が好きなのよ。具がいっぱいあるのが。茹で玉子は余分だったかな」と女将さん。いや、重要なたんぱく質です。よくぞこれだけ入れました。

▲とろろとうずらの卵。元気の素です

 赤城南麓産の蕎麦粉を二八で打つ蕎麦は平打ちで色黒。コシが強く、野趣あふれる大好きな田舎風です。さて、どこから攻めましょうか。

▲コシが強く、噛み応えのある蕎麦です

酒のつまみもたっぷり

 海苔とともにざる蕎麦を味わったら、山菜蕎麦、ワカメ蕎麦と続きます。合間にホウレンソウ、カマボコとカニカマにワサビを付けて。これ、具をつまみにして酒を飲めそう。「関東の華」があります。

 では、“本丸”のとろろに取り掛かりましょう。薬味のワサビがたくさんあったのが役に立ちます。蕎麦と汁にたっぷり絡ませて、ずずーと啜ります。傷んでいた胃の粘膜が修復されそうです。

▲「関東の華」が待っています

     店主の椛沢理男さんが体調を崩し、休業された時期もありましたが、すっかり元気になられたようです。顔色もよく、もしかしたら賄いは「ゆきわり」が多いのかもしれませんね。

▲天ざるもお薦め。蕎麦屋さんの天ぷらです

店舗情報

手打そば かばや

お問合せはこちら
027-234-7066
住所 前橋市荒牧町2-35-27
営業時間 11時~14時、17時~19時30分
定休日 火曜、土曜