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上州 うな金
真夜中の美しき鰻たち

2025.07.18

フルコースで堪能

 「いらっしゃいませ」。割ぽう着を来た美しき女将さん、倉田ひとみさんがお出迎えしてくれます。強面の「金三さん」ではありませんでした。

 前橋市中心街で深夜まで営業している有名な鰻屋さん。初めて暖簾をくぐってみました。

 焼き台の前のカウンターに陣取り、蒲焼きライブを楽しみましょう。

▲肝焼きにビールは最高の出会い物

 肝焼き、う巻きに白わさ(白焼き)をつまみに酒をいただきます。女将さんワンオペですので酒はセルフで。まずは、ビールで喉を潤します。

 肝のほろ苦さ、タレの甘さ、山椒の香る辛さ。三位一体となった肝焼きは大人の味。渋くて旨い。ビールに合いますね。

 う巻きはお子様も喜びそう。卵を3個使った出汁巻き玉子で蒲焼きを包んでいます。甘くて旨い。これもビールによく合います。

▲出汁巻き玉子の出来も秀逸です

▲白焼きは最高のつまみ。日本酒によく合います

 白焼きに備えて冷酒で待ち構えます。半身にしました。ワサビが添えられ、「岩塩か、お醤油か、お好みでどうぞ」と女将さん。まずは岩塩で。蒲焼きでは分からない、鰻本来の旨みを感じられます。

 続いてはワサビ醤油に付けて。皮目がパリッとして、これは鰻料理の最高峰かと唸ります。

皮目がパリッ、中はふっくら

 鰻のフルコース、〆はもちろん蒲焼きです。鰻は時季によって産地を変えるそうで、ただいまは愛知県産。裂きと串差しを外注し、蒸しから焼きは女将さんが1人でこなします。

▲「はい、おまちどうさま」

 タレはやや甘め。たっぷり掛かっています。蒲焼きも皮がパリッとして、中はふんわり。最高の焼き加減です。硬めに炊いたご飯もいいですね。

 開店して20年。「タレも美味しくなりました」と女将さん。深夜まで灯と煙の絶えない店はすっかり街の名物となりました。

▲しっかり焼き目が付きながら中はふっくらの鰻重

▲「百歳まで生きて」。弁当に女将さんの優しさが

店舗情報

上州 うな金

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027-230-9601
住所 前橋市千代田町4-4-6
営業時間 19時30分~3時
定休日 日曜、祝日