gourmet

食べたい

うみんちゅ
1.4㌔、歓喜の弁当

2025.06.11

最高金賞の油淋鶏３人前

　いろいろ仕掛けてくる唐揚げの達人、山本真悟さんがまた面白い弁当を作りました。その名は「１㌔以上弁当」。通常の３倍の唐揚げが入っているとか。「明日の挑戦者は…あなた」と挑発されては、黙っていられません。いざ、勝負－。

▲自慢の「１㌔以上弁当」を手にする山本さん

　１日限定６食なので開店前から並びました。弁当の出来上がり。「本当に１㌔あるの？」と疑り深い私のような人間のためか、量りがあります。そっと、載せてみると…。何と1.4㌔。「頑張って完食してくださいね」。にやにやして励ましてくれました。

▲一見、普通の弁当だが…

▲おかずとご飯を分けると、こんな感じに…。

　家に持ち帰り、おかずを皿に盛りつけました。ご飯は山盛り３杯。毛利元就の教えを生かします。家族３人、３本の矢となって立ち向かいます。

　さすが、全国からあげグランプリ10年金賞の油淋鶏です。衣はサクサク、肉は柔らか。実に旨い。

▲油淋鶏３人前にコロッケ

　若鶏のモモを鶏ガラやモミジ、香味野菜などで長時間炊いたコラーゲンスープで一晩漬けこむそうですが、油にも秘伝がありました。大豆を絞った白絞油を使い、毎日ろ過して鶏の旨みが染みた油にするとか。「新しい油だけだと、この味にならないんです」と山本さん。鰻のタレのようですね。

　おかずはコロッケも付いてきます。ご飯に加え、焼きそばも付く強烈なW炭水化物攻撃。梅干しやお新香がありがたい援軍です。

　何とか励ましあって、やっと完食。もう、しばらく、唐揚げはいいかな。ごちそうさまでした。

▲エビフライ弁当と黒酢スブタ弁当

▲人気の焼きサバが入った上のり弁当（中央）

それにしても、米価が急騰しているこの時期に無謀な仕掛けでは。そんな話を向けると、「お客さんにお世話になっているほんのお礼です。お腹いっぱい食べて喜んでもらいたくて原価率を無視して頑張ります」。にこにこながら話してくれました。