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矢内
老舗うなぎ割烹で新年祝う

2025.01.11

会席料理の〆はもちろん

 老舗のうなぎ割烹で新年会をしてきました。創業は元治年間(1864~65年)。160年の歴史を誇る店の8代目、福島享さんの料理を味わいます。
 先付けに鱈の白子と厚焼き玉子が出てきました。白子は上物でしょう。さっぱりとポン酢でいただきます。玉子焼きの中はアサリ。風味がよく、ふわふわです。それでは、ビールで乾杯―。

▲白子ポン酢と厚焼き玉子。冬から春へ季節は移ろいます

 続いては串焼きが2品、鰻の肝焼きとつくねです。肝焼きは山椒を振って。ほろ苦さに新春を感じます。つくねも焼鳥屋さんのとは別物。香味野菜を多めに入れてさっぱり仕上げており、しっかり会席のつなぎの役割を果たしています。
 ワイン通のIさんが鰻に合うという白ワインを薦めてくれました。樽の香りが馴染み、コクのある一本。初めていただきました。クセになりそう。

▲▼肝焼き(上)とつくね

 焼き物は太刀魚の塩焼き。皮目がきれいに焼けています。白身ですが、旨みが濃厚。脂が香ばしく感じられます。
 手羽元とダイコンの煮物も薄味で上品な味わい。肉は柔らかく、ほどよい弾力があります。鶏の旨みがダイコンによく染みていますね。

▲太刀魚の塩焼き。レモンを絞ってさっぱりと

▲手羽元とダイコンの煮物。水菜を添えて

▲春巻きにはハマグリと大葉が入っていました

 揚げ物は春巻きでした。会席で珍しいなと思いながら口にすると、ハマグリのエキスが出てきました。しっかり和食ですね。これは手が込んでいる。

進化する「命のタレ」

 もう一人のワイン通、Kさんが持ち込んだのは赤のナパワイン。力強く、かつ華やか。これ、高いだろうな。Iさんとワイン談義している間、試飲を重ねます。
 最後はもちろんミニサイズのうな重をいただきます。創業以来、継ぎ足してきた命のタレは「先代に比べ甘さ控えめ。それでいて鰻の力強さを受け止める味」(福島さん)。飲み会の〆には最高です。

▲うなぎは半尾。ご飯もちょうどいい量です

▲8代目の福島さん。老舗を独自に進化させています

店舗情報

矢内

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027-231-3768
住所 前橋市千代田町4-13-1
営業時間 11時30分~14時、17時30分~21時
定休日 日曜(夏季は営業、予約も受け付け)