「ラーメン大好き」ランキング2024
開店ラッシュ、激戦区に

　2024年、前橋市に新たなラーメン店が続々と誕生しました。初進出したチェーン店が相次ぎ、個性的な個人店も暖簾を上げました。ご当地ラーメンを考案する既存店も奮戦、一気にラーメン激戦区となっています。

　新規開店の中で、とりわけ関心を集めた「支那ソバ 雲吞 渦（うず）」が堂々の首位に輝きました。超有名店、東京・目黒の「かづ屋」の系譜で特に評判の高い大山の「おさだ」で修業した店主が９月に開店。テルテル坊主の形のワンタンは秀逸です。

　新店では野趣あふれる褐色の平打ち麺に煮干しと背脂のスープを合わせる「ごわ麺 一ノ里」、12月に開店したばかりのうどんのような太麺の「メンフジミ」もにぎわっています。

　２位は日本料理のような繊細さが光る「アンドレカンドレ」が入りました。つけ麺は素麺のような極細麺がきれいに折り畳まれ、黄金色に輝く透明なスープに合わせます。麺と汁の旨さが際立ちます。

　四川料理に定評のある「ベリー・ベリー」が汁なし担々麵で３位に。四川山椒と自家製ラー油が効き、辛くて痺れる一杯です。ただ、辛さは控えめがよろしいかと。

　背脂チャッチャ系の人気店「麺や 和（なごみ）」が夏季限定「夏塩」で続きました。大量のトマト、豚しゃぶ、南高梅が入り見た目も鮮やか。食が進みます。

　蕎麦屋さんのラーメンもいいですね。「大川屋上泉町支店」はかけそばの汁に鶏ガラと豚の旨みを加えています。自家製麺を揉み込み、縮れを作っています。

　ご当地ラーメンは前橋新聞me bu kuが監修した「前橋Love Walker」の企画で生まれました。「とりよしらーめん」がAIを活用して開発した「前橋もつ煮ラーメン」です。「王里-OURI-芳賀食堂」も豚もつラーメンや豚もつ担々麺を売り出しています。前橋ラーメンと呼ばれる日が来るのを楽しみにしています。
　※データはすべて取材当時のものです。料金や営業時間などに変更の可能性があります。