七輪炭火焼ホルモン ひとまかせ
豪快 ホルモン焼きそば

　何ともまあ、ユニークな店名です。席に着くと、炭が熾きた七輪が置かれます。「いいホルモンを用意するまでがうちの仕事。あとはお客さん任せです。上手に焼ければ最高に旨いよ」。ご主人の「明るい男」、土屋明男さんが豪快に笑い飛ばして由来を教えてくれました。

　昼間は仕込みをしながら、焼きそばの店となります。お薦めはもちろん、「ホルモン焼きそば」。夜の偵察を兼ねて、いただいてきました。

　大ぶりなモツがごろごろ。真ん中に白菜キムチがどんとあります。豪快な一品です。

　モツは脂の乗った大腸を使います。プリッ、プリな弾力がいいですね。噛むと甘味を感じ、決してしつこくありません。下処理が上手なのでしょう。

　味付けは店自慢の焼肉のタレです。醤油ベースが多い前橋では珍しく味噌ダレ。本庄市生まれのご主人が子供の頃から通い詰めた店のタレを参考に造り上げました。赤味噌を使い、辛口に仕上げています。

　力強い味付けに負けないよう、麺は中太で固めの蒸し加減。モツとともに噛み応え十分です。

　キャベツとニラもたっぷり入っています。おかげで、濃いめの味付けもさっぱり。キムチは口直しにもよし、麺やモツと混ぜてキムチ焼きそばにしてもよし。白飯もほしくなってきますね。

　しかし、こんな焼きそば食べたら夜も来たくなりますね。店主にお薦めを聞くと、「白モツ、タン、カシラ」と即答。「うちは焼肉屋でなくホルモン屋。特に、この３つに力を入れている。それと、レバーかな」

　エンペラ、バックなんて興味津々なメニューもあります。「ひとまかせ」にしないで、食べてきましょう。