ランゴスタ
自家製明太子で冷製パスタ

「自家製」。メニューにそうあります。明太子が。「えっ、マスターが作っているの」。旧知のオーナー、井口徹さんに確認すると、「そうだよ」と素知らぬ顔。「最近始めた？」「いや、昔っから」。知りませんでした。いつも娼婦風ばかり食べていましたから…。

では、いただきましょうか。冷製パスタを。明太子クリームも美味しそうでしたが、純粋に明太子を味わいたくて、冷製明太子をお願いしました。

青じそと刻み海苔が涼感を誘います。パスタは極細、「天使の髪の毛」と呼ばれる1.2㍉のカッペリーニ。冷水で締めたパスタはまさにアルデンテです。しっかりした歯応えは麺食いにはたまらないですね。

明太子は辛口。「築地の業者から秘伝を教えてもらった」とマスター、井口徹さんが語る明太子は良質のタラコに一味やカイエンペッパーで辛さを調整。隠し味に梅酒も加えるとか。奥深い辛さを感じます。

よく見ると、タマネギが入っていました。甘みを感じたのはこれでしたか。絶妙なバランス。シンプルな一皿にいろいろな手が入っています。

すっかり冷製パスタに魅せられました。連食です。アマトリーチェをいただきます。色とりどりの野菜や果物が鮮やか。「お花畑や～」って感じです。果物をすべて退避させ、最後にデザートでいただきます。

トマトソースにフェレッシュトマトの甘みとビネガーの酸味が混ざり合い暑い時季にぴったり。野菜はルッコラ、ラディッシュ、オリーブなど10種類以入っていますが、まったく水っぽくなりません。

あっ、カリカリのベーコンを発見。冷製ですが、たださっぱりでなく、味にコクと旨味が加わり、野菜の味とともに奥深い味になります。冷製パスタを食べないというイタリアの人にも食べさせたいな。