スコッチハウス アップル
バーで昼飲みしてきました

創業して半世紀。老舗のバーで昼下がりから飲んでいます。いつもは閉まっている重厚なドアは開け放し。初夏の日差しが優しく差し込み、仄暗い夜とはまた違った雰囲気となっています。

まずは、イタリア・ペローニの生をいただきます。ペローニの生を飲める店はあまりないですから。柑橘系の香りと苦みのバランスが絶妙で、爽やかな飲み心地。キレがよく、後味もすっきりしています。

ビールに合う大好物のフィッシュ＆チップスと創業以来のオムレツをつまみにいただきます。

衣にビールを入れたフィッシュ＆チップスは衣がサクサクで、中はフワフワ。中は定番のタラかと思いきや、何とナマズ。癖もなく柔らか。モルトビネガーを少し掛けていただきます。

ビールをお替りしてオムレツに。1974年の創業時と変わらぬレシピで、ナイフを入れると卵がとろーり。映画『タンポポ』で有名になった、ふわとろが50年前から前橋にあったとは驚きでした。うん、美味しい。

お腹もいい感じになり、腰を落ち着けてバーの醍醐味、カクテルを楽しみましょう。お薦めのモヒートをいただきました。ヘミングウェイが愛したラムベースのロングカクテル。好きな一杯です。

タンブラーにミントの葉とライムを入れ、擦りこぎ棒で潰してエキスを出します。ラムとソーダ、クラッシュアイスを入れたら素早くシェイク。「古臭い手間をかけた作り方です」と謙遜するマスター、村椿雄さん。所作の美しさに見とれてしまいます。

ミントは自家栽培しているとか。ライムも加わり、爽やかな香りがする、夏に最適なカクテルです。

創業者の佐藤晋一さんから跡を継いで23年。歴史を守るとともに、「バーの魅力を気軽に味わってもらおう」と昼飲みを始めました。ノンアルのカクテルもあり、バー未経験者にもお薦めします。