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手打ち蕎麦 邑人(むらびと)
朝霧舞う山間地の在来種

2022.03.15

そば
天ぷら

自家製粉して二八で

信州・松本の奈川という集落は標高1000㍍から1200㍍の高地。冷たい朝霧が降り、昼夜の寒暖差が多い気候が風味豊かなソバを育てます。トラクターも入れない狭い畑で、丁寧に手刈りされる在来種の玄ソバを自家製粉して二八で打ちます。

店主の斎藤進さんは会社勤めを辞めた65歳から手打ち蕎麦教室を主宰。「北海道など全国のソバを試し、奈川産に出会って店を開く決意をした」と言います。自慢の邑人そばをいただきしょう。

黒みがかった蕎麦は艶があります。2、3本手繰り、そのまま。クルミのような香りとほのかな甘みを感じます。しっかりとコシがありながら、滑らかな喉越し。店主がほれ込むのが分かります。

薬味はネギ、辛味ダイコンとユズ。ワサビは要望があれば出すそうですが、香りを消してしまうので付けないそうです。ごもっとも。どの店でも新蕎麦の時季はワサビを付けません。

汁はちょうどいい濃さ。蕎麦を三分の二程度付けて啜ります。江戸っ子のように少しだけ付けるのは粋かもしれないけど、美味しくないですよね。

夏も新蕎麦を楽しんで

普通の蕎麦にも野菜天が付きますが、かき揚げセットにしました。岩塩を少し。カラッと揚がっています。

蕎麦は2種類。田舎そばは奈川在来種と別の品種との交配種。8月から収穫されるので、夏から秋にかけてお薦めするそうです。

蕎麦打ち教室は現在も行っています。興味のある方はどうぞ。

手打ち蕎麦 邑人(むらびと)
スタッフ
天ぷら

店舗情報

手打ち蕎麦 邑人(むらびと)

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027-226-5356
住所 前橋市下沖町319-1
営業時間 11時30分~14時(夜は予約のみ)
定休日 水曜、第2土曜・日曜