gourmet
食べたい
永徳寿司
酒飲みの心くすぐる肴
2022.03.25
旬の食材、大胆な発想
前橋市中心街を流れる広瀬川の北側、かつて天ぷらの名店などが軒を並べた通りにあります。決まったお品書きはなく、旬の食材を使った手の込んだつまみが次々と出され、寿司で締めます。
うれしい差し入れをいただきました。店主の中山俊章さんから、何と「越乃寒梅 純米吟醸 灑(さい)」。こいつは春から縁起がいいや。
さて、宴の始まりです。生ビールで静かに乾杯。いきなり、生ガキの登場です。赤穂産の大ぶり、プリプリ。レモンを絞っていただきましょう。オイスターバーで出てくる小さなカキも味わい深いですが、やっぱりこれだな。濃厚だけどしつこくない。
二品目は数の子のワサビ漬けと生ハム。生ハムはメロンの代わりに、「じゃばら」という文旦に似た稀少な果物と合わせます。メロンより断然いい。大胆な発想で気の利いたつまみを出してくれます。
築地で鍛えた魚の目利き
では、寒梅にしますか。旨味をしっかり感じられながら、スーとして飲みやすい。日本酒が苦手な人もいけそう。これはちょっと危ないかな。
シラスと菜の花の和え物は春を感じさせてくれます。甘エビより甘い富山産のガスエビは唐揚げに。タコの軟らか煮は本当に柔らか。どれも、これも酒を盗んでしまいます。
寿司はマグロのトロとタクワン、シソの太巻き。いろいろ摘まんだ後は、こういうシンプルなのがいいね。
中山さんは半世紀以上、暖簾を揚げる店の2代目。高校卒業後、寿司屋ではなく築地の仲卸で修業しました。「魚の捌き方、目利きを学べました。町場の寿司屋としてやっていきます」と淡々と話します。
店舗情報
永徳寿司
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- 027-231-6069
住所 | 前橋市住吉町1-4-5 |
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営業時間 | 12時~22時 |
定休日 | 日曜 |