浅川商店
雪のように丼に積もる背脂

麺と具をすべて入れたラーメン丼に豚の背脂を雪のように振りかけます。東京の環七沿いで一世を風靡した背脂チャッチャ系の店が前橋にできました。

脂の量は少なめからギトギトまで４段階から選べます。普通ではつまらないのでギトに。出てきたラーメンは背脂に隠れて具がまったく見えません。

「やっちまったな」。しばし後悔しましたが、スープを一口飲んだら「あれっ」。豚骨スープに背脂が加わりながら臭みはまったくしません。ニンニクも入り力強さはありつつも、とろーりまろやか。

中太でやや縮れのある麺がスープによく絡みます。硬めを指定して正解。麺の味が分かります。

具はチャーシュー、味玉、極太メンマ、モヤシに海苔。トッピングで追加した刻みタマネギはシャキシャキして、味もさっぱりさせてくれます。

卓上にカエシがあったので、薄口にした醤油らーめんに加えて自分好みにします。追いニンニクもして、コショウも振って。最後に酢を回し掛け、自由に味変を楽しみましょう。

セットメニューも充実しています。ミニもつカレーは大きくて柔らかな豚もつがたっぷり。ミニとはいえないボリュームです。そういえば壁に「店長の優しさが暴走して量が多くなりがち」との注意書きが張ってありました。持ち帰りパックが用意されていますので、こちらはお土産にしましょう。

「自分が背脂大好き。食べ歩きをして研究し、この味にたどりついた」とオーナーの浅川雅之さん。一番のこだわりはもちろん背脂。「需要が高まり、いい背脂を手に入れるのが難しくなっているけど、肉屋さんの協力で最高ランクを仕入れている」と胸を張る。

リピーターはほぼギトギトを注文するとか。ここでも店長の愛情増しがあるようです。