麺や Co粋（こいき）
和の鉄人によるラーメン

ラーメンというより和食を楽しむ。そんな小粋な店。いい出汁、出しています。

特製塩ラーメンをいただきました。本鰹やアゴ、利尻昆布で丁寧に引いた一番出汁に上州地鶏の旨みを加えたスープを注文が入るたびに温め直します。熱を与えすぎず、澄んだ上品な味を保つためでしょう。

きれいに折り畳まれた麺に大きなチャーシュー、メンマが乗り、生ノリの上にユズとミツバが飾られています。和の粋を感じますね。

澄まし汁のようなスープはすっきりしています。「奇跡の塩」と呼ばれるクリスマス島の塩を使っているとか。塩が尖らず、口当たりがまろやか。

全粒粉を練り込んだストレートの細麺は噛むとプツッ。食感がいいですね。小麦の風味も感じられ、スープとの相性が抜群です。

麦豚を煮たチャーシューは柔らかく、旨みが凝縮しています。自家製のメンマは厚く、歯応え十分。すべてにわたって洗練されています。

さっぱりいただけたので、「変え玉」を頼みました。「替え」でないのは味が付いて、味変が楽しめるから。３種類ある中から塩変え玉にしました。

塩麴で味付けられた麺に贅沢にもカラスミの摺おろしがたっぷり。まずは、合えてこのまま。カラスミパスタのようです。後半は残ったスープに入れてみました。これも旨い。醤油ラーメンには鶏節とたまり醤油の醤油変え玉が合いそうです。

水餃子は特製のゴマだれでいただきます。卓上にコショウはなく、山椒が置かれています。和食の料理人の矜持を感じました。