グリル はとぽっぽ
王道のナポリタンを味わう

シンボルツリーのような夏みかんの木の実がほんのり黄色くなり始めています。緑の多い庭を抜けてドアを開けると、「ポッポー」「ポッポー」。ちょうど正午。鳩時計が鳴り、出迎えてくれました。

ハンバーグとドリアが評判の店ですが、ありましたね。ナポリタンが。大好物は外せません。

彩りのよいサラダとコンソメスープ、粉チーズとタバスコがまず到着。ほどなく、ナポリタンが来ます。

フレッシュなトマトソースがたっぷりかかっています。喫茶店のトマトケチャップのとは別物。これは期待大です（ケチャップも好きですが…）。

ベーコンにマッシュルーム、タマネギ、ピーマンがソースによく混ざっています。ベーコンの旨み、野菜の甘みがソースの酸味と溶け合い絶妙な味です。

スパゲッティは1・8㍉ほどでしょうか。アルデンテではないけど、ほどよい硬さでモチモチ。パスタ専門店とも違う洋食屋さんのナポリタン。横浜生まれの元祖を彷彿させます。

相方は３種類あるハンバーグの中から和風を選びました。細長いひし形のハンバーグの上に大根おろしが乗り、特製ソースが付いてきます。

合挽の肉は滑らかな食感。醤油ベースのソースはタマネギのほか、かすかにショウガが入っています。確かに、和風ですね。一口いただきましたが、これはご飯に合います。ソースだけかけてもいいかな。

70代のご夫婦で営む店は開店して40年。「あと２、３年は頑張ります」という奥さま。「10年やってください」とお願いすると、「おれたち80代になっちゃうよ」とご主人が大笑いしていました。