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食べたい

寿司 新栄
職人の技と心意気感じる

2023.11.02

本マグロに赤酢のシャリ

元日のニューイヤー駅伝でテレビによく映ります。国道50号の拡幅工事に伴い2度移転。「平成元年と令和元年に新しい店になったんさ」と店主の小屋守さんは豪快に笑い飛ばします。

ランチの寿司をお願いすると、柵からネタを切り分けます。あらかじめ切り分けておくことはしません。「切りたて、握りたてが旨いから」。職人気質の店主はさらりと言いのけます。

寿司ができるのと同時に奥様からお椀とサラダが届きました。阿吽の呼吸ですね。

▲寿司を握って55年。熟練の技が光る

握りが7貫にかっぱ巻きが半分。大きなお稲荷もあって、ほのぼのします。

お稲荷をデザート代わりにして、まずはマグロの赤身をいただきます。きれいな赤色。濃厚な旨みを感じます。「本マグロだよ。旨いだろ」

▲本マグロの赤身。マグロは本マグロかインドマグロしか使いません

▲シマアジが入るのは仕入れ次第。幸運でした

光り物は高級魚のシマアジ。ほどよく脂がのっています。紋甲イカには隠し包丁が入れられ、軟らかくねっとり。「包丁の入れ方で甘味が出る」のだとか。蒸し海老も玉子も一仕事しています。

シャリはほんのり色付いています。「赤酢を使っているからね」。いや、びっくり。ランチサービスでここまでこだわりの握りをいただけるとは。デザートはアイスコーヒーとともにいただきました。

▲お稲荷は隠れた人気メニュー

Wの喜劇 金婚式と孫の活躍

3人娘の長女と結婚し、小屋さんが婿入りするまでは食堂でした。いまでもメニューにない焼きそばやラーメンを注文する常連さんもいるそうです。

小屋さんにとって、今年はいい年になったようです。結婚して50年。金婚式でした。そして、お孫さんが群馬県アマチュアゴルフ選手権で優勝。「もう少しがんばらなくちゃ」と励みにしています。

▲金曜、土曜限定で焼き鳥があります

店舗情報

寿司 新栄

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027-268-2356
住所 前橋市二之宮町1333-1
営業時間 11時~14時、17時~23時
定休日 水曜