のり弁専門店 ノリコ
愛らしい素朴な弁当いかが

「炊きたてご飯の『のり弁』いかがですか～」。中央通りと銀座通りの十字路。キッチンカーから「のり弁大好き」ノリコさんの元気な声が飛んできます。９月から始めたばかり。のり弁だけの店です。

この日は「メンチカツとコロッケ」「白身フライとコロッケ」の２種類。鶏唐揚げやアジフライが入る日もあるとか。白身フライをお願いしました。

注文を受けると、揚げ物を揚げ始めます。この間に炊飯ジャーからご飯を容器の半分ほどよそり、おかかを振りかけ、再びご飯を入れます。大きな海苔を敷き、揚げ立てのおかずを載せれば出来上がり。

では、出来立てを。白身フライはタルタルソースを付けて。うん、普通に美味しい。

ご飯は垂直に箸を入れ、海苔とおかかを同時に味わいます。ほんのり醤油が香り、箸が進みます。

コロッケも至って普通。でも、のり弁には特別なものより合う気がする。普通で素朴な食べ物です。

付け合わせはキンピラとたくわん。この素っ気なさがいよいよいいですね。

キッチンカーは近くで広島風お好み焼きの「かど蔵」を経営する尾川雄一さんが所有しています。常連のノリコさんが「飲食店をやりたい」と言い出し、３日後には出店したそうです。

「料理が好きで街中が好き。『おいしくなーれ』と祈りながら作っています」と新米店長。あくまで愛すべきのり弁を中心にしながら、味噌汁やカレールーを加えていくと張り切っています。

火曜から金曜までは、かど蔵のお好み焼きや牡蠣ごはんも販売しています。