gourmet
食べたい
もり、かけの2種類のみ
北海道幌加内産の厳選した玄ソバを自ら殻抜きし、磨きをかけ、石臼で挽く。ここまで手をかける店はそうないでしょう。「一期一会」と魂を込めて打つ十割蕎麦。1日40食の限定です。
蕎麦はもり、かけの2種類のみ。もりにかき揚げ天ぷらを付けてもらいます。
厨房をのぞき見しました。茹で時間は割と長め、1分ほどか。流水で2度洗ってから氷水で〆ます。
細く長い蕎麦は艶やかで風味豊か。2、3本手繰ります。氷水で締めたためコシが強く、十割とは思えないほど滑らかな喉越し。しかも、量が多い。
汁も贅沢ですね。利尻昆布と枕崎産の本枯鰹節で出汁を取り、1年間寝かせた「カエシ」と合わせるそうです。カエシの角が取れ、まろやか。それでいて、十割蕎麦を受け止める力強さがあります。
では、姿勢を正して、音を立てて啜りましょう。蕎麦の一番旨い食べ方です。
熱々のかき揚げはタマネギ、ネギ、シュンギクに小エビが入っていました。抹茶塩で半分、残りは汁に付けていただきます。
採算度外視、使うのは最高の素材
営業は土曜、日曜の昼時だけ。というのも、店主の篠原宗應さんは住宅建築の役員をしているのです。
蕎麦の食べ歩きが高じて独学で蕎麦打ちを覚え、8年前に夢の城を出しました。
「採算を考えず、最高の素材を使う。まあ半分道楽だからできること」と照れ笑い。「蕎麦は相性がある。自分の蕎麦に合う人にぜひ味わってほしい」と話しています。
店舗情報
手打そば 宗庵
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- 0279-55-1123
住所 | 吉岡町大久保1976-1 |
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営業時間 | 11時30分~14時(蕎麦がなくなり次第閉店) |
定休日 | 月曜~金曜 |