海茶屋
海の幸、山の幸が大集合

前橋市中心街の路地裏、街の喧騒を忘れさせてくれる絶好の場所にあります。旬の海の幸、山の幸を堪能できるお薦めの店です。

掘りごたつのカウンターに座り、ご主人、反町太郎さんの仕事ぶりを見ながら飲みます。目の前のネタケースには新鮮な魚介類がぎっしり。お薦めの刺身の盛り合わせを頼みましょう。

マグロの中トロと赤身、カワハギ、ヒラメのエンガワ、イカ、あん肝、サーモン、ホタルイカにクジラ。９種類が美しく盛られてきます。マグロは宮城、サーモンは岩手。すべて地の物です。

どれも絶品でしたが、特に素晴らしかったのがカワハギ。肝が添えられ、濃厚でありながら気品に満ちています。カワハギにはミョウガ、カツオにはタマネギとそれぞれに合うツマが添えられ、余すことなく美味しく食べられるのもうれしい。

竹の子焼きと生桜えびのかきあげをお願いしました。群馬の地酒とともに、春を味わいましょう。竹の子は孟宗竹。「真竹より味わいがある」と反町さん。焼き立てにかかる花削りが揺れています。かき揚げは桜えびの香りが広がります。

太いアスパラ、山菜の天ぷらも魅力的でしたが、すでに腹八分目。焼きおにぎりで〆ましょう。

以前はすぐ近くの店で営業、現在の店はお父さんが「大関」という屋号で炉端焼きの店を開いていました。昔話をしましたら、1964（昭和39）年に「ブルックリン」という洋食屋さんを開いたのが最初とか。前橋の街を見届けてきたのですね。