gourmet
食べたい
三度(みたび)本店
農家が出す田舎の蕎麦、うどん
2023.03.21
硬さとコシの強さの違い
前橋市南部は良質な小麦の一大産地。農家は自家栽培の小麦粉を使い、手打ちで客をもてなし、日々の食卓に並べていました。素朴で野趣あふれる蕎麦やうどんを味わえる店を見つけました。
暖簾をくぐると、コの字のカウンター席があります。奥には座敷がありますが、ご主人の仕事を見られる特等席に陣取りましょう。
ざる蕎麦にねぎかき揚げを付けました。
蕎麦を茹で、手際よく冷水で締めます。よく水切りしてザルに盛ったら、海苔をたっぷり載せて出来上がり。大きなかき揚げも一緒に来ました。
蕎麦はやや色黒で平打ち。まずは蕎麦だけそのままで。コシの強さを感じます。大きな徳利に入った汁を猪口に入れ、蕎麦をたっぷり付けて。喉越しもよく、長い麺を気持ちよく啜れます。
注文を受けてから揚げるかき揚げ
巨大なかき揚げは揚げたて。ネギだけという潔さがいい。汁に浸して蕎麦と一緒にいただきます。
後から来たお客さんのうどんも美味しそう。物欲しそうにしていたら、「少し食べるかい」。太めのうどんはモチモチ。蕎麦もそうでしたが、決して硬くないのにコシが強い。
店主の樋口文男さんが高校を卒業する時、親子3人で店を開き半世紀が経ちます。「だれも習ったことはない。家で昔からやっていたまんま。うどんは一晩寝かせて翌朝に打ち、蕎麦も足踏みする田舎蕎麦です」と樋口さん。89歳のお父さん、88歳のお母さんも現役で厨房に立ちます。
本当にいい、店を見つけました。三度といわず、何度も通いたいですね。
店舗情報
三度(みたび)本店
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- 027-265-1774
住所 | 前橋市力丸町508-1 |
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営業時間 | 11時~14時 |
定休日 | 日曜 |