結城屋高井支店
ラーメンにかき揚げ天乗せたら

蕎麦屋さんのラーメンって独自のジャンルを確立していますね。高級店にはありませんが、出前もする町の蕎麦屋さんには置いています。こちらはタンメンや味噌など５種類もあります。

グルメ取材を重ねて、注意深くなりました。お品書きだけでなく、店の壁をよく確認します。書ききれなかった新メニューや旬のお薦めが張り紙に書かれている例が多々あるのです。

見つけました。「かき揚げ天100円」。ラーメンに乗せたらどうなるか。やってみましょう。

かけ蕎麦のような濃い色のスープです。鰹節の香りがプンプン。鶏ガラや野菜で取ったスープに出汁や返しを加えているよう。見た目ほど濃くはない。脂はほとんど浮かばず、優しい味です。

具はチャーシューにメンマ、ワカメ、インゲンとお約束のナルト。豪華ですね。麺は細めのストレート。黄色がかっていますが、カンスイのきつさは感じられず、卵を加えているのでしょう。

具を大方食べたら、やってみましょう。かけ揚げ天ラーメンです。かき揚げは青ネギ、タマネギとニンジン。ラーメンの丼に乗せると、８割ほど占める大きさです。上はサクッとして、スープに浸った下はしっとり。食感の違いが楽しいですね。

天ぷらの油がスープに染みて、コクが増してきました。だんだん旨くなる。そして、最後はどろどろになった小さな天ぷらと一緒にスープを飲み干す。駅蕎麦を食べているような気分。ああ、幸せ。